...いやしくも子供に関する限り...
芥川龍之介 「日本の女」
...軽はずみな事をいやしくもいってみるがいい...
有島武郎 「或る女」
...「いやしくも仏師たるものが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いやしくも清国留学生の秀才が...
太宰治 「惜別」
...いやしくもしからざればその二者の生存決して覚束(おぼつか)なきなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いやしくも之を疑う者は之即ち「西洋文明」の唯物思想(?)に他ならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...いやしくも筆を通俗小説に秉(と)らんとするものの為すべき所にあらざるや論を俟(ま)たず...
永井荷風 「桑中喜語」
...いやしくもそれ自身に実在性を認めるならば...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...いやしくも象徴派でないものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いやしくもこの「キ」が現れて来る限り...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...いやしくも徳義を解し廉恥(れんち)を知る人に対して為すべきに非ず...
正岡子規 「俳諧大要」
...いやしくも詩を作る者は雲井竜雄(くもいたつお)...
正岡子規 「人々に答ふ」
...もしいやしくも老人に会うことがあったらそれは確かに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いやしくも文筆を以て世に立つものは社会を感化するという心でなければならん...
村井弦斎 「食道楽」
...言語はいやしくもむだを交(ま)じえない...
吉川英治 「黒田如水」
...いやしくも呉の一進一退は...
吉川英治 「三国志」
...貴公はいやしくも平安の名家吉岡拳法の嫡男(ちゃくなん)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いやしくもわが区々の悃誠(こんせい)を諒したまはば...
吉田松陰 「留魂録」
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