...録六首丈夫は船乘せむと海界の母が島邊にゆきて還らず小夜泣きに泣く兒はごくむ垂乳根の母が島邊は悲しきろかもちゝの實の父島見むと母島の荒き浪間にかづきけらしもはごくもる母も居なくに母島の甚振(いたぶる)浪に臥せるやなぞ鱶の寄る母が島邊に往きしかば歸りこむ日の限り知らなく秋されば佛をまつるみそ萩の花もさかずや荒海の島まつがさ集(三)七月二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...垂乳根の母が乳房を...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...反歌小夜泣きに兒泣くすなはち垂乳根の母が乳房の凝るとかもいふ花崗岩といふものは譬へば石のなかの丈夫なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...五月三十日といふに雨いたく降りてわびしかりけれどもおして歸郷す垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども小さなる蚊帳もこそよきしめやかに雨を聽きつゝやがて眠らむ蚊帳の外に蚊の聲きかずなりし時けうとく我は眠りたるらむ三十一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...つづいて「垂乳根(たらちね)」の稽古がはじめられた...
正岡容 「寄席」
...まもなく「垂乳根」一席が大過なく覚えられた...
正岡容 「寄席」
...「もういいたらちめは卒業だ」どの落語家もそうなまるようにやはり垂乳根をたらちめとなまって...
正岡容 「寄席」
...とうてい「垂乳根」の半分にすら及ばなかった...
正岡容 「寄席」
...「垂乳根」でも「金明竹」でも「雑俳」でもなく...
正岡容 「寄席」
...まず今松が一席「垂乳根」をやり...
正岡容 「寄席」
......
三好達治 「梶井君」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??