...右前大腿部(だいたいぶ)...
江戸川乱歩 「悪霊」
...それは私の妻の腰の左側の腿(もも)の上部の所にある...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...蟋蟀の太腿――強健なものは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そんな場合に両腿(りょうもも)をぴったり合わせると...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...下腿に軽度の浮腫が見られる...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...その中に君江さんの内腿(うちもも)には子供の時から黒子(ほくろ)が一つあった...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...おつたは稍(やゝ)褐色(ちやいろ)に腿(さ)めた毛繻子(けじゆす)の洋傘(かうもり)を肩(かた)に打(ぶ)つ掛(か)けた儘(まゝ)其處(そこ)らに零(こぼ)れた蕎麥(そば)の種子(み)を蹂(ふ)まぬ樣(やう)に注意(ちうい)しつゝ勘次(かんじ)の横手(よこて)へ立(た)ち止(どま)つた...
長塚節 「土」
...直吉は腿が焼けつくやうだつた...
林芙美子 「瀑布」
...山内は自分の腿の肉でアジサシを養った...
久生十蘭 「ノア」
...いきなり腿の辺りまで裾を捲り上げ...
久生十蘭 「魔都」
...色の腿めた衣をかついだまま...
堀辰雄 「曠野」
...左の腿の関節に非常な痛みが涌きあがつて...
牧野信一 「妄想患者」
...四十日ばかり経つと太腿の折れた部分が膿(う)みだし...
山本周五郎 「追いついた夢」
...それは栄二の太腿(ふともも)のところへ当り...
山本周五郎 「さぶ」
...甲斐の腿を大胆に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...きわだって広い腰と太腿(ふともも)とが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...彼は高腿の刺傷が烈しく痛んで起てず...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...一つは腿に槍傷を...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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