...御腿(おんもゝ)の瘡(もがさ)を御切らせになつた事もございますし...
芥川龍之介 「地獄変」
...太腿(ふともも)を箆深(のぶか)く射られて...
芥川龍之介 「偸盗」
...次郎はたちまち左の太腿(ふともも)に...
芥川龍之介 「偸盗」
...腿の辺が張裂けさうだ...
石川啄木 「鳥影」
...あわや阿Qの腿(もも)に噛みつきそうになったが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...かれの両側に巨大な大腿部(だいたいぶ)があった...
江戸川乱歩 「影男」
...――黒地に白く頭蓋骨と二つの交叉した大腿骨とを染め抜いた海賊の旗...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...眼を落して、腿の血を見た...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...びく/\慄える腿に帽子を当て...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...醫者(いしや)はお品(しな)の大腿部(だいたいぶ)を濕(しめ)したガーゼで拭(ぬぐ)つてぎつと肉(にく)を抓(つま)み上(あ)げて針(はり)をぷつりと刺(さ)した...
長塚節 「土」
...「どうか私の言ったことは内密にお願いします」Kは安心させるように男の腿(もも)をたたいて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...腿(もも)まで雪にぬかって見まわすのである...
本庄陸男 「石狩川」
...横臥した片峯の横の太腿上部が...
室生犀星 「渚」
...腰まわりから太腿へかけての肉付...
山本周五郎 「菊千代抄」
...母は腰と右の太腿(ふともも)の骨を折ってしまった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...太腿(ふともも)が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一と矢といっても腿(もも)の皮を貫いただけさ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...腿の辺まで下りて来て...
蘭郁二郎 「足の裏」
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