...いくばくか金を出して塗箸(ぬりばし)で大判小判を取上げるので...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...先に男がいくばくかに値をつけて...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...いくばくか値を附けろ...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...こまかく拾つて行けばなおこのほかにもいくばくかの意見があるであろうが...
伊丹万作 「映画と民族性」
...家人(かじん)のようすにいくばくか不快(ふかい)を抱(いだ)いた使いの人らも...
伊藤左千夫 「告げ人」
...はたしていくばくかある...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いくばくか用に立つ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...いくばくかの消毒薬と繃帯材料が...
永井隆 「長崎の鐘」
...いくばくかの隔りにおいて主體の前に置かれたものである...
波多野精一 「時と永遠」
...客體がいくばくかの隔りにおいて主體と對立してゐる間は...
波多野精一 「時と永遠」
...いくばくかの金錢を手にする……...
林芙美子 「暗い花」
...いくばくかの金を持たせて母親を田舍へ發たせなければならないと思つた...
林芙美子 「暗い花」
...毎月いくばくかの補助金が下がる...
北條民雄 「癩院記録」
...彼らがいくばくか誇張的にその貧を文字に綴(つづ)るもまた普通のことなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...日本文学はいくばくか残り候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...『源氏物語』『枕草子(まくらのそうし)』以下漢語を用いたるものを排斥致し候わば日本文学はいくばくか残り候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...貰ったいくばくかの金を再び学校で...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...実現されない希望を多く胸に抱いていくばくかの努力と勤勉の後...
宮本百合子 「悲しめる心」
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