...さすがにトゥロンは聖(サン)マルティンを守り本尊とあおぐ町だけあると...
有島武郎 「かたわ者」
...その師匠さんの気むずかしそうな蒼黒(あおぐろ)いお顔が...
太宰治 「斜陽」
...蒼黒(あおぐろ)くでらでらした大きい油顔で...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...六人の見送りの人たちへおろおろ会釈している蒼黒(あおぐろ)い顔がひとつ見えた...
太宰治 「列車」
...彼処(あすこ)に斯(こ)う少し湖水に出っぱった所に青黒(あおぐろ)いものが見えましょう――彼が唐崎(からさき)の松です」余は腰(こし)かけを離れて同行の姉妹(しまい)に指(ゆびさ)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...館の前を掩(おお)うように聳(そび)えている蒼黒(あおぐろ)い一本の松の木を右に見て...
夏目漱石 「行人」
...蒼黒(あおぐろ)く土気(つちけ)づいた色を...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...小高い行手に杉の木立(こだち)が蒼黒(あおぐろ)く見えた...
夏目漱石 「道草」
...白衣の道人をあおぐのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ハッとふりあおぐと...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...彼女等があおぐのに疲れると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...青黝(あおぐろ)い背を光らせながらサラサラと草を押しわけてそばに積んである油壺の中へニョロリと入ってしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...皮膚の色も蒼黒(あおぐろ)く...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...青隈(あおぐま)の色も物すごく...
吉川英治 「江戸三国志」
...気がついて快川(かいせん)のすがたをあおぐと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...忍剣(にんけん)が廂(ひさし)の上をふりあおぐと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...予言(よげん)の文字に吸(す)いつけられていた眸(ひとみ)をあげてふと有明(ありあ)けの空をふりあおぐと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...声に応じて振りあおぐ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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