...多(おお)く見受(みう)ける竜神(りゅうじん)は大(たい)てい蒼黒(あおぐろ)い色(いろ)をして居(お)るであろうが……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...星のきらめく夜空をあおぐのも...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...あおぐと空気が涼しくなる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...とりかこまれた青年の姿をあおぐようにして眺(なが)めまわした...
壺井栄 「二十四の瞳」
...彼処(あすこ)に斯(こ)う少し湖水に出っぱった所に青黒(あおぐろ)いものが見えましょう――彼が唐崎(からさき)の松です」余は腰(こし)かけを離れて同行の姉妹(しまい)に指(ゆびさ)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...副級長」「死生命あり」小倉の男は腰から扇子をとって汗をあおぐ...
永井隆 「長崎の鐘」
...その明かるい空を背負(しょ)ってる山だけが目立って蒼黒(あおぐろ)くなって来た...
夏目漱石 「坑夫」
...蒼黒(あおぐろ)い地(じ)の中に茶の唐草(からくさ)模様を浮かした重そうな窓掛...
夏目漱石 「明暗」
...色は蒼黒(あおぐろ)く貧しい灯(ひ)に照らされていた...
夏目漱石 「門」
...白衣の道人をあおぐのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...蒼黒(あおぐろ)い湖面を見下ろす墓地に...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...扇子であおぐほどの弱い風で...
久生十蘭 「手紙」
...青黒(あおぐろ)くよどんだ水の上に...
宮島資夫 「清造と沼」
...その風の動きと合ったリズムで無意識にあおぐ真似をしていたのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はッとしてふたりが船からふりあおぐと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あたりは碧黒(あおぐろ)い波間にみえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...声に応じて振りあおぐ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...蒼黒(あおぐろ)い掌だけの指が...
蘭郁二郎 「鉄路」
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