...公園に行くと鬱蒼とした木々に癒される...
...鬱蒼とした森の中で道に迷ってしまった...
...鬱蒼とした茂みに何かが隠れている...
...鬱蒼とした植物が繁茂している山道を歩く...
...窓から見える鬱蒼とした木々が家の雰囲気を和らげる...
...なんマイルにもわたって鬱蒼(うっそう)とした森林がつづいている低い地方をいちめんに見おろした...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...アパートのどの窓からも殆んど覗(うかが)う事の出来ない程に鬱蒼たる櫟(くぬぎ)や赤樫(あかがし)の雑木林にむっちりと包まれ...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...鬱蒼(うっそう)たる木立の中に迷い込み...
太宰治 「惜別」
...(ぶな)の大木が鬱蒼(こんもり)と枝葉を繁らせて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...小鳥と鬱蒼(うっそう)たる樹木ばかり……もしさっきの雄大な景観がなかったとしても...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...巨人の頬髯のやうに攀援(はんえん)類の纏(まと)ひついた鬱蒼たる大榕樹の下迄来た時...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...又人家のある處を過ぎるとそこには鬱蒼たる松林がつゞいて居るので余はたまらず身を投げ倒すやうにして松の根がたへ横臥した...
長塚節 「旅の日記」
...思想は一つの意匠であるか鬱蒼としげつた森林の樹木のかげでひとつの思想を歩ませながら佛は蒼明の自然を感じた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...昼も小暗(おぐら)く大樹の鬱蒼(うっそう)としていた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...これで四圍に鬱蒼とした深い樹林があつたら素的だらうと思つた...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...柯(えだ)を交じえ葉を折重ねて鬱蒼(うっそう)として翠(みどり)も深く...
二葉亭四迷 「浮雲」
...枝が繁茂して空も見えないほど鬱蒼たる森林をなしていたであろうと思われる各種類の巨木が...
細井和喜蔵 「モルモット」
...両側の街樹は枝葉を伸して鬱蒼(うっそう)と繁っている...
松本泰 「緑衣の女」
...森一つの日影をも差し込まない楡と樫の木で出来た鬱蒼とした森あらゆる雑草はのびて怠慢な生活を続けてゐる...
三岸好太郎 「ロマンチツクな絵本」
...鎌倉附近の昔のヤツに草木の鬱蒼(うっそう)たりし場合を想像してみても...
柳田國男 「地名の研究」
...立ち並ぶ街路樹が日本の神社仏閣にある巨木と同様に鬱蒼として太かった...
横光利一 「旅愁」
...ここは人通りは誰もなく瓦斯灯だけ鬱蒼とした樹の間から光っていた...
横光利一 「旅愁」
...そして四邊(あたり)を見すと何處もみな鬱蒼たる杉の林で...
若山牧水 「比叡山」
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