...参考を貸したり絵も見てあげるから」私は悦び勇んで、学校が退けると、東洞院錦小路の松年先生の塾へ寄り、そこで心ゆくまで人物画を描いたり見て貰ったりしました...
上村松園 「画学校時代」
...二人が勤め先を退けるが早いか...
海野十三 「火葬国風景」
...昔フランスでやったものだよ」と云って若い技師の進言を言下に退ける局長もまた珍しくはないであろう...
寺田寅彦 「変った話」
...私が彼をこういうふうに退けるのは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それが賤民を押し退ける...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...商人は矢張追ひ退けるとは...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...先夫の申出を退ける方法として...
永井荷風 「にぎり飯」
...「叱(しっ)!」竜之助は左の手でそれを払い退けると...
中里介山 「大菩薩峠」
...追い退ける気もありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...大変なことを忘れていた」片手業にお燗番の卯八をかき退けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片手拜みに小道具物の屏風を押し退けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は大橋要人をかき退けるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赭顔(あからがお)の喰い肥った馭者が押し退けるような手真似をして...
水野葉舟 「遠野へ」
...そうした心を退けるのが容易なことであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それとなく自分の恋を退ける手段として中の君の考えついたことであろうと想像される点では恨めしいのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...退けるようにさえ見えます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...どんな歌を謡(うた)うか」「慕郷(ぼきょう)の歌をよく謡っています」「よろしい」細作たちを退けると...
吉川英治 「三国志」
...もうよいからお休み」その男を退けると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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