...町通りに必ず魅惑的な外見を与える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...アメリカ人はポケットから魅惑的なまでに巧妙な装置を取り出した...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...たしか「少年文学」と称する叢書(そうしょ)があって「黄金丸(こがねまる)」「今弁慶(いまべんけい)」「宝の山」「宝の庫(くら)」などというのが魅惑的な装幀(そうてい)に飾られて続々出版された...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...何かしら悲壮な魅惑的なものがあって...
豊島与志雄 「故郷」
...――世にも魅惑的な匂いと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...高雅な魅惑的な匂いなどが醸せそうな筈もありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...山北というのは、三十二三の未亡人らしい淋しい婦人で、悲しみの為か人造人間(ロボット)のような硬い表情をして居りますが、そのくせ、包んでも包んでも、包み切れないと言った、妙に魅惑的な、ぞんざいに扱った宝石のような感じのする女です...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...言いようもない魅惑的なお鳥の顔に逢うと...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...港の魅惑的な燈火にあこがれてしまうのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あの魅惑的な金髪娘は一体どこへ行ってしまったのだろうと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...実に魅惑的な素振りをするのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...直ちに魅惑的な声に従い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...壮大な魅惑的な学説であって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かれにとって一つの魅惑的な光景がつむぎ出された...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...美女がこんなふうでいることは最も魅惑的なものであると見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の眼の焦点は自動的に拡大し、対象物とのあいだに一種の保護膜を張ったのであるが、それでもなお彼女たちの逞(たくま)しい肉躰、特に第二次性徴と呼ばれる部分のよく発達した、魅惑的な、というよりもむしろ涜神(とくしん)的なまるみやふくらみが、私の視覚をとらえて放さなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...日本化された近代芸術が生む不可解な詩――鋭い文――デリケートな画――音楽――舞踊――そんなものの中に含まれている魅惑的な段落やポーズ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...万国橋より放射される街路にはエトランゼに投げられる魅惑的な和風の舌が色彩をあたえ...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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