...たしか「少年文学」と称する叢書(そうしょ)があって「黄金丸(こがねまる)」「今弁慶(いまべんけい)」「宝の山」「宝の庫(くら)」などというのが魅惑的な装幀(そうてい)に飾られて続々出版された...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...私の舌に魅惑的な後味を残した...
外村繁 「澪標」
...自分が属していただけによく知ってる社交界の魅惑的なしかし危険な欠点は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは、足を長く見せると同時に、魅惑的な、肉体装飾でもあった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...それは何んという魅惑的な...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...何んと言う魅惑的な...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ね」驚くべき魅惑的な鼻声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この娘を比類もない魅惑的なものにしてをりをす...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...魅惑的な夜であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...どんなに魅惑的なことであるかを知らなかったのです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...魅惑的な例の金髪娘の妙なる姿だけであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...実に魅惑的な素振りをするのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一緒に飲み明かそう」ムーアは魅惑的な誘いを断って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...生れてはじめて接する魅惑的な光景であった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大変魅惑的な労作です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の眼(め)の焦点は自動的に拡大し、対象物とのあいだに一種の保護膜を張ったのであるが、それでもなお彼女たちの逞(たくま)しい肉躰(にくたい)、特に第二次性徴と呼ばれる部分のよく発達した、魅惑的な、というよりもむしろ涜神(とくしん)的なまるみやふくらみが、私の視覚をとらえて放さなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...それらは殆んど魅惑的なほど精悍(せいかん)さに溢(あふ)れ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万国橋より放射される街路にはエトランゼに投げられる魅惑的な和風の舌が色彩をあたえ...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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