...細い目を凄まじく赫(かが)やかせてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...黄色い電燈の笠越しに浅黒い顔を赫(かがや)かせていた...
芥川龍之介 「春」
...火も赫(かッ)と――この火鉢と湯沸が...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...後年(こうねん)屡(しば/\)神(しんれい)の赫々(かく/\)たる徴(しるし)ありしによりて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...太陽は赫々(あかあか)と焼くが如(ごと)くに輝いていたし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...而して某方(まさ)に炎々赫赫...
田中貢太郎 「続黄梁」
...曼珠沙華(ひがんばな)のように赫(あか)ちゃけた頭髪はくるッと振りむいて...
徳永直 「冬枯れ」
...赫々(かっかく)たる簒奪者(さんだつしゃ)の上に恐るべき歴史家を解き放すことを躊躇(ちゅうちょ)し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...主膳は赫(かっ)と怒り...
中里介山 「大菩薩峠」
...三次郎等の方に近づこうとする)文太郎 (摺れ違って政吉の手首を掴む)政吉 (赫(かっ)となり...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...此(この)あたりの裏屋(うらや)より赫奕姫(かくやひめ)の生(うま)るゝ事(こと)その例(れい)多(おほ)し...
樋口一葉 「たけくらべ」
...鉱山の坑(あな)の闇が不思議の赫きになつて...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...そして彼の顏は赫と赤らみ――オリイヴ色の頬と色を失つた額(ひたひ)は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...こんもりと茂った何かの森が最後の夕日に赫(かがや)いていた...
堀辰雄 「姨捨」
...軈(やが)て――愛(あい)ちやんは遂(つひ)に赫灼(かくしやく)として目(め)も綾(あや)なる花壇(くわだん)や...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...其から大夏の赫連勃々が叱干阿利をして城を築かしめると...
南方熊楠 「人柱の話」
...年久しく武鑑の上に赫(かゞや)いてゐたのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...赫(かっ)として...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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