...襤褸片(ぼろきれ)や葫蘿蔔(にんじん)の切端(きれつぱし)などがユラユラした涅泥(ひどろ)に沈んで...
石川啄木 「赤痢」
...北側の木立に交つて柿の紅葉や蘿(つた)の紅葉が猶一團の色を殘して初冬の畫幅に點精を畫いた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...破れたる壁は蔓蘿(つたかずら)に縫はれ...
巌谷小波 「こがね丸」
...またその身體(からだ)には蘿(こけ)だの檜(ひのき)・杉の類が生え...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ところで蘿洞先生はさっきの上ッ張りを腰のあたり迄まくり上げて...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...蘿月(らげつ)は尤(もつと)もらしく坐(すわ)り直(なほ)して扇子(せんす)で軽く膝(ひざ)を叩(たゝ)いた...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月宗匠(らげつそうしやう)は冷えた茶を飲干(のみほ)しながら...
永井荷風 「すみだ川」
...学校の教師のやうな人と蘿月伯父(らげつをぢ)さんのやうな人とを比較した...
永井荷風 「すみだ川」
...然(しか)し蘿月(らげつ)は今よんどころ無く意見役(やく)の地位に立つ限り...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月(らげつ)はお豊(とよ)の住む今戸(いまど)の近辺(きんぺん)はどうであつたかと...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は俄(にわか)に狼狽(うろた)え出し...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は間(ま)もなく並んだ軒燈の間に常磐津文字豊(ときわずもじとよ)と勘亭流(かんていりゅう)で書いた妹の家の灯(ひ)を認めた...
永井荷風 「すみだ川」
...」と蘿月は軽く握り拳(こぶし)で膝頭(ひざがしら)をたたいた...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は両方から板ばさみになるばかりで...
永井荷風 「すみだ川」
...胡蘿蔔(にんじん)などを好む...
正岡子規 「病牀六尺」
...「松蘿と言うものです...
水野葉舟 「帰途」
...その枯草や胡蘿蔔の代りに...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...細君は殆んど僕等の喰ひ餘(あま)しの胡蘿蔔(にんじん)牛蒡(ごぼう)にもありつかずに平素(しよつちう)漬物ばかりを噛(かぢ)つてる...
若山牧水 「一家」
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