...――七八年前から腰抜けになり...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...あの人がわしらをみんな腰抜けだと言つたので...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...」「腰抜けだね!」とクリストフは言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その最期も見届けずに逃げてしまうのは腰抜けである...
中里介山 「大菩薩峠」
...又の名を腰抜け彌八という――」「変な名だな」「剣術を教えてもモノにならず学問を習わせても埒(らち)があかず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこら中唾(つばき)だらけだ」「腰抜け彌八の土用風邪の真似に身が入ったんですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰抜け彌八なんかを屁(へ)とも思わないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰抜け彌八が心魂籠(しんこんこ)めて書いた三百六十何本の色文も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰抜け侍の丹波彌八郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息子も似たような腰抜けじゃなあ」と...
火野葦平 「花と龍」
...ジョージは臆病者の腰抜けです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...元来助平が腰抜けになったものです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...江戸の人間が腰抜けでないという証拠をみせ...
山本周五郎 「いさましい話」
...近頃流行(はやり)の腰抜け面(づら)とは違うわい...
夢野久作 「名君忠之」
...武士に珍らしい腰抜けじゃと...
吉川英治 「剣難女難」
...腰抜け武士、腑甲斐(ふがい)なし、何と罵倒されようが、その恐怖というものは、十九の歳(とし)までとれなかったけれど、それと共に、「剣難より怖ろしい女難」と誡(いま)しめられたことの方は、まだ異性に何らの考えもなかった年頃だったので、脳に沁みつかなかったか、まったく忘れて今日に至っている...
吉川英治 「剣難女難」
...あわれ外道とも思(おぼ)せ、腰抜けとも思せ、犬畜生ともお蔑(さげす)み下されたく候さりながら、大月玄蕃だけは、かならず私の腕にて刺止(しと)め申す自信これ有り候ゆえ、お身ご不自由なる兄上様は郷里月巣庵にてご安養のほどひたすらねがい上げ奉り候また千浪殿も、拙者ごとき者は、世に亡き者と思い諦められ、ご帰国の上、他家へのご縁をお求めなさるべく、この二つだけは、外道(げどう)の奈落(ならく)より新九郎が本心の合掌、卑怯ながら涙願熱望つかまつり候新九郎御兄上千浪どの二伸、今生(こんじょう)の拝顔も怖らくは今日を限りと覚え候、お情けには、武士を捨てたる野良犬の後をお尋ね下さるまじく、さらばご息災を蔭に祈りて、無恥の酔言を書き捨てて茶屋よりこのまま消え去り申すべく候………………読み終った時、春日重蔵の顔色はまッ蒼...
吉川英治 「剣難女難」
...そういう腰抜けの先輩を追いかけるのは愚かである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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