...その肩掛けを脱いでおしまひ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...わたくしは起き抜けに肩掛け(ショール)を巻き付け...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...黒の頬冠(ほおかぶ)り、黒の肩掛けで、後ろの裳(も)はぼろぼろにきれかかっている...
寺田寅彦 「先生への通信」
...天鵞絨(ビロード)の肩掛けをした...
徳田秋声 「仮装人物」
...銀子はいつか栗栖に買ってもらった肩掛けにじみな縞縮緬(しまちりめん)の道行風の半ゴオトという扮装(いでたち)で...
徳田秋声 「縮図」
...椅子の上においてあった肩掛けを引っつかんで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...肩掛けや帽子や外套をさがしに飛んで行った……二分ばかり経ってから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...柳の肩掛け――屑屋の負籠(おいかご)...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...肩掛けの下に身を縮めてる乞食娘の方に一瞥(いちべつ)をなげた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...灰色の道日暮れになつて散歩する道ひとり私のうなだれて行くあまりにさびしく灰色なる空の下によこたふ道あはれこのごろの夢の中なるまづしき乙女その乙女のすがたを戀する心にあゆむその乙女は薄黄色なる長き肩掛けを身にまとひて肩などはほつそりとやつれて哀れにみえるああこのさびしく灰色なる空の下で私たちの心はまづしく語り 草ばなの露にぬれておもたく寄りそふ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...汚水の底のどろどろとこの胃袋の衰弱を笑いも出来ぬ人ばかりおのが思いも肩掛けにはかなき世なりと神に問う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...里子は、肩掛けを取つて、ビールのコツプに手を出した...
林芙美子 「瀑布」
...また肩掛けを羽織り...
林芙美子 「瀑布」
...かの真っ赤な肩掛けを着た老婆の姿は見えなかった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...少女は白い服に真赤な肩掛けをしていた...
山川方夫 「その一年」
...もっともそのころ東京でも全身を包むような大きな肩掛けが...
山本笑月 「明治世相百話」
...夕陽のように輝やく緋色(ひいろ)の肩掛けを床まで波打たせておりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...肩掛け鞄ないしナップザックを円錐状体幹部から下げていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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