...少しでも気魄(きはく)のある作者なら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...燃上る瞳に火のように気魄をこめて...
大阪圭吉 「坑鬼」
...新生の刹那々々を雄々しく快活に謳ひ過さうとするこの小さな森の喇叭手の明るさと気魄とが...
薄田泣菫 「独楽園」
...而もその中に籠(こも)って出て来る物凄い気魄(きはく)のようなものである...
高村光太郎 「回想録」
...現実的抒情――俳句の本質日本的詩情民衆的(必ずしも大衆的を意味しない)日本人的気魄ぐつと掴んでぱつと投げる...
種田山頭火 「其中日記」
...のびのびとした力強い気魄は生れてくる...
豊島与志雄 「生活について」
...自由なのびのびとした気魄は...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...殺人的気魄を放射する穴に変っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...その気魄の烈しさが遥かに常人を超えていたことが一層彼を悲惨に見せるのである...
中島敦 「斗南先生」
...彦太郎は次第に湧き上って来る勝利の気魄に打たれ...
火野葦平 「糞尿譚」
...おちぶれないだけの気魄をそういう物語の中からも知らしておいてやることは大切だわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...苦しいまでに漲る気魄にわななきながら...
三好達治 「測量船」
...著者の精神・気魄の繊細にして周到なる表現は著者自身の言語によるを最善とすること明かである...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...野性亜米利加人そのままの気魄を遺憾なく発揮したものであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...予は和蘭(ヲランダ)派のリユウバンスに就(つい)て其(その)気魄(きはく)と精力の偉大...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その熱舌と気魄をもって...
吉川英治 「三国志」
...せっかく揮(ふる)いかけた杉本氏の新人的気魄をすらあえなく萎(な)えさせてしまったという事実さえあるほどですから...
吉川英治 「随筆 新平家」
...父の無二斎(むにさい)からうけた烈しい気魄(きはく)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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