...気魄(きはく)のとぼしき者は多いであろう...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私がいささかでもこの気魄と克己心を持っておりますのは...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...而もその中に籠(こも)って出て来る物凄い気魄(きはく)のようなものである...
高村光太郎 「回想録」
...このドナテロのサンジャンのように直立している山の小鳥の気魄(きはく)を木で出して見たくてたまらなくなり...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...もはや人を威壓するようなあの生前の気魄が抜けて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その「気魄」や「熱意」から...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それを読むと氏の気魄彷彿とするものがある...
戸坂潤 「社会時評」
...そこにあるものは思想というよりも一種の気骨か気魄のようなものだ...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...かかる気魄を、吾々は日常忘れがちである...
豊島与志雄 「風景」
...殺人的気魄を放射する穴に変っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...俺は、彼の気魄が、ひしひしと身に迫るのを覚えて、息を呑んだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...絶後(ぜつご)に再び蘇(よみが)える底(てい)の気魄(きはく)がなければ駄目だ」と独仙君はもったい振って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すさまじいばかりの気魄であった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気魄ということは芸術の擬態...
宮本百合子 「雨の小やみ」
...磅(ほうはく)している凄愴(せいそう)の気魄はさながらに鉄と火と血の中を突破して来た志士の生涯の断面そのものであった...
夢野久作 「近世快人伝」
...とうとう精も気魄(きはく)も尽き果てたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...快川の気魄とともに...
吉川英治 「新書太閤記」
...これほど熱烈な黒吉の気魄に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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