...いわば天下を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄(きはく)を...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...しかもその気魄には実際彼が口でいうとおり実行しかねまじき...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...新生の刹那々々を雄々しく快活に謳ひ過さうとするこの小さな森の喇叭手の明るさと気魄とが...
薄田泣菫 「独楽園」
...却(かえっ)て様式破綻(はたん)から溢(あふ)れ出る技術と精神気魄(きはく)との作ったものである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...現実的抒情――俳句の本質日本的詩情民衆的(必ずしも大衆的を意味しない)日本人的気魄ぐつと掴んでぱつと投げる...
種田山頭火 「其中日記」
...海上に出でて龍を食う――その大気魄に則(のっと)って...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...殺人的気魄を放射する穴に変っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...剣客の気合とても遠く及ばぬ気魄が...
直木三十五 「南国太平記」
...考證の文学に従ふ気魄に乏しく...
永井荷風 「来訪者」
...文芸家の精神気魄(きはく)は無形の伝染により...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その気魄(きはく)の広大さを知るべきである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...気魄(きはく)と情熱があって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そして、彼の芸術も、彼のその気魄も、根底には当時の日本の社会の歴史がインテリゲンツィアの心に反映している積極性と同時に、芸術についての観念的な理解を抱かせていたことは知り得なかった...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...著者の精神・気魄は序文と結論だけではわからない...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...その気魄...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怖らく彼の若年時代の筆ではないかという気魄を感じる物だった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一脈の禅味と気魄があって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...満身の気魄(きはく)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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