...野呂も孫の気魄(きはく)に圧倒されたのか...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...駐仏日本大使館付武官(ちゅうふつにっぽんたいしかんづきぶかん)福士大尉(ふくしたいい)の烈々(れつれつ)たる気魄(きはく)が蘇って来た...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...健やかな気魄をぢかに自分の心に感じないではゐられまい...
薄田泣菫 「独楽園」
...秋葉小路をうたふ(一)うらのこどもは よう泣く子となりのこどもも よう泣く子となりが泣けばうらも泣く泣いて泣かれて明け暮れる感動と句作良心的生活日本人的気魄――私は俳句を人生で割り切つた(と自信してゐる)...
種田山頭火 「其中日記」
...現実的抒情――俳句の本質日本的詩情民衆的(必ずしも大衆的を意味しない)日本人的気魄ぐつと掴んでぱつと投げる...
種田山頭火 「其中日記」
...その真剣な気魄(きはく)にもかかわらず...
中島敦 「悟浄歎異」
...文芸家の精神気魄(きはく)は無形の伝染により...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この広大な気魄(きはく)と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...気魄(きはく)と情熱があって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...あの気魄(きはく)のある生き方を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...多分は一葉君の気魄(きはく)の人を圧するようなところがあったからであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...それを支へようとする気魄も備はつてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...気概も気魄もある男だった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そのはげしい気魄に気を呑まれた半纏男達が両方に喚声(かんせい)をあげて散った...
火野葦平 「糞尿譚」
...旺盛な気魄をもってそれらを跳び越える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ですから彼が書いた文章や書物などもこのような気魄で染められていたものと信ぜられます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっと異ってきたのは彼の気魄であった...
吉川英治 「三国志」
...まるで気魄(きはく)が異(ちが)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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