...いかにも一山を背負っている気魄が眉宇の間にもうかがえるといった人だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...書くぞという気合と気魄(きはく)の小説である...
太宰治 「虚構の春」
...もはや人を威壓するようなあの生前の気魄が抜けて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...鋼鉄のような弾性と剛性を備えた肉体全体に精悍(せいかん)で隼(はやぶさ)のような気魄(きはく)のひらめきが見える...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...三人とも、その気魄と、自分達の、後ろめたさとで、黙っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...多分は一葉君の気魄(きはく)の人を圧するようなところがあったからであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...それを支へようとする気魄も備はつてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それを支(ささ)えようとする気魄(きはく)も備わっていた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...男まさりの気魄がある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その気魄...
正岡容 「寄席」
...苦しいまでに漲る気魄にわななきながら...
三好達治 「測量船」
...予は和蘭(ヲランダ)派のリユウバンスに就(つい)て其(その)気魄(きはく)と精力の偉大...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その熱舌と気魄をもって...
吉川英治 「三国志」
...劉表は気魄もおののき飛ばして...
吉川英治 「三国志」
...その気魄...
吉川英治 「新・水滸伝」
...有村の熱と気魄にひき緊められて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...父の無二斎(むにさい)からうけた烈しい気魄(きはく)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わが国における伝統破壊の気魄は...
和辻哲郎 「鎖国」
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