...少しでも気魄(きはく)のある作者なら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...日本国民に独立の気魄を吹き込み...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...その「気魄」や「熱意」から...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...秋の気魄に逢って...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...作品の熱であり力であり気魄であり魂である...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...かかる気魄を、吾々は日常忘れがちである...
豊島与志雄 「風景」
...玄白斎先生の気魄...
直木三十五 「南国太平記」
...三世に亙(わた)って争うぞ」いつもの玄白斎の気魄の充ちた声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...考證の文学に従ふ気魄に乏しく...
永井荷風 「来訪者」
...彼等がどれほどの気魄(きはく)を消耗(しょうこう)せねばならぬかを思うとき...
夏目漱石 「思い出す事など」
...気魄薄げな人体であった...
久生十蘭 「奥の海」
...その気魄...
正岡容 「寄席」
...克服してゆく気魄がなければ...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...しかし、こうやって将来されている作品しか見ることの出来ない人達は大家の世界的な規模、容積、気魄に打たれ、という芸術上のありがたい刺戟を感じることは少くて、何か近づきやすく詮索がましく、高揚されるより真似の出来るところをさがすという傾です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は昔のように輝かしく政務を処理するだけの力も気魄も衰えたのを感ずるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又部分訳は古典の精神気魄を伝うる上に於いて不十分である...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...この気魄(きはく)もないような気魄では...
吉川英治 「新書太閤記」
...有村の熱と気魄にひき緊められて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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