...小判五万両の才覚は難かしいが二分金なら三万両を御用立て申しましょうと答えて...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...呼び返して用立てようかしら...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...この男は「金(かね)」に「良心」までも添へ物にして用立てて呉れたに相違なかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)あんな本を用立てるんぢやなかつたつけ...
薄田泣菫 「茶話」
...返して戴くなんと云うつもりで御用立てしたのではありませんし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...僕もう三百御用立てしてもいいんですがね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それはおもしろいから見せろというので学校から借りて来て用立てた...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...家の普請に幾分用立てた金を初めとして...
徳田秋声 「あらくれ」
...快(こころよ)く用立てた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」ちと金に困ることが出来たから五万円ばかり用立ててくれないかとのこと...
豊島与志雄 「好人物」
...先に十万円用立てて貰ったから...
豊島与志雄 「好人物」
...人に用立てるなんて...
夏目漱石 「三四郎」
...用立てた金子(きんす)百五十両...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「箱根じゃ穴のあいたのを用立てたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しばかり用立てた金を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...邸内全部を用立てる必要にでも迫られなければ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自腹を切って次の俳優を用立ててくれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...「ほんの目くそばかりの金を用立てて...
山本周五郎 「竹柏記」
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