...その何かを生かすことも出来ないものの一人であらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...現實の生に於いて發展せしむるに由なかつた内奧の本質を藝術の世界に於いて生かすことであるかも知れない(Vgl. W. Dilthey: Das Erlebnis und die Dichtung. S. 217ff.)...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...例の死んだようになっている人造人体を生かす実験にとりかかった...
海野十三 「超人間X号」
...老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...三十万人を生かすために決死の覚悟でおやりなさい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...つねに「あるもの」を「あるべきように」生かすものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...亞細亞を生かすてふ廣義の中に...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...人を生かすためには宗教上の儀礼をこわしてしまうという他の一面もある...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...頭髪は観者の注意を強くひきつける事によっておのずから人物の顔を生かす原動力になっている...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...明暗を殺さずにそれを生かすような色彩を駆使して...
寺田寅彦 「映画芸術」
...その研究を生かすには...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...木目を生かす程度に彩色を施し...
野村胡堂 「踊る美人像」
...殺すの生かすのと一と騷動をしたばかりでございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...従って自己をも生かすことができるか否かは...
三木清 「語られざる哲学」
...もとの通りに生かすことが出来るのか知らん」と鍛冶屋の爺さんは独言(ひとりごと)を云いました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...あの山男はあんなまん丸いものをもとの通りに生かすつもりか知らん」と...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...人も生かす工夫をしてえと思うのでがす...
吉川英治 「脚」
...その生かすべき美の霊感に動いていた間は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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