...煮え切らない考え方は改める必要がある...
...彼の態度はいつも煮え切らない...
...煮え切らない決断をするよりも、まずは情報収集をしてみよう...
...煮え切らない麺は、美味しくないことが多い...
...煮え切らない態度では、信頼されることはない...
...――」お富は煮え切らない返事をした...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...漫然と煮え切らない視線をさまよわせた...
芥川龍之介 「毛利先生」
...……何でも花曇りの午(ひる)すぎで、川すぢ一帯、どこを見ても、煮え切らない、退屈な景色だつた...
芥川龍之介 「世之助の話」
...煮え切らない影と光の変化がかすかに山と海とをなでて通るばかりだ...
有島武郎 「或る女」
...そう思うと岡の煮え切らないような態度が歯がゆくもあった...
有島武郎 「或る女」
...それがかの女には渠の煮え切らない證據に見えるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...煮え切らない人ですね...
太宰治 「正義と微笑」
...道中の時の煮え切らない挨拶とは違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は煮え切らない生(なま)返事をしておいた...
夏目漱石 「行人」
...腹の中の煮え切らない...
夏目漱石 「私の個人主義」
...「そうは言わないが――」平次は煮え切らない返事をして背を見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...が――」「手代の福松に娶合せるだろうと世間では言っているようですが――」「私もそんことを考えていましたよ」「妹のお雪さんの方は?」「これも決ってはいませんが――」主人の調子には妙に煮え切らないところがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手つ取早く決めるわけに行かない」「――」「煮え切らない心持で日をくつてゐると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...』『なんて煮え切らない子だろう!』エピミーシウスが家を出て行く時...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...此方の音声が低く煮え切らないので係員には聞えなかつたのか...
牧野信一 「毒気」
...みんながみんな判で押したように煮え切らない返事をするばかりだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...さうかと思ふと、煮え切らないで、いつまでも遊ぶとも遊ばないとも、どつちつかずに愚圖々々と窓ぐちにこびりついて、女の顏ばかりまじまじと眺めてゐる男などを非常にいやがつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...先方の鈍感な煮え切らない曇ったような声とが入交ってきこえたが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
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