...恰も自然の光が自ら照すと同じやうな意味で押し出して來るに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それでもつて恰も眞なる色でもつての如く...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そして恰も之は他の人々が彼の性格に与える理解――但し無論正しい理解――との一致に外ならない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...事物を大衆化するものは恰も大衆自身であって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...恰もこういう否定の原理に立つ優れて弁証法的のものであることを注意すべきである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...恰もこの力学的見地によって支えられている...
戸坂潤 「辞典」
...恰も空間曲率が計量幾何学の根本概念であるように)...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...恰も俳優の舞臺に立つが如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...恰も懺悔でもするような謙虚な調子で...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...恰も瓶からこぼれ出る水の如くに流れ出るかと思ふと...
牧野信一 「青白き公園」
...それは恰も返さうと念じながら容易に返済も適はぬ負債ある生活――即ち人生を髣髴する慨だなんて...
牧野信一 「断酒片」
...稍ともすれば口のうちで恰も覚へたての流行歌のやうに口吟むのが癖になつてしまひました...
牧野信一 「僕の運動」
...これから里に降つて夜会を催さうといふことに一決して私と妻の二人だけが恰も王様と后のやうに馬に乗せられて...
牧野信一 「山を降る一隊」
...恰も尿が腎臓から排泄されるやうに...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...マルクス主義はそれを含むことによつて恰も史的唯物論として成立する...
三木清 「歴史哲學」
...恰も殖民地に特有なもののやうに思はれる苛々(いら/\)した心状を免れる事は出來なかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その妻及男養助歓待恰も一親族の家のごとし」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天を限って聳え立ったこの高いゆたかな岩山には恰もまともに夕日がさして灰白色の山全体がさながら氷の山の様な静けさを含んで見えているのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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