...月あかりが木立をすけてちらちらしているなかに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...こうかといろんな立姿を月あかりにうつして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...月あかりのために...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...日の照る若葉はゆらぐともなく・草の葉ふかくきり/″\すのをさなさよ・ぢつとしてたんぽゝのちる・放たれて馬にどつさり若草がある・夏山のせまりくる水をくみあげる・からころ/\水くみにゆく・月あかりの筍がつちり・蕗の葉の大きさや月かげいつぱい・月のあかるい別れ姿で五月八日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...……・芽麦あたゝかなここにも家が建つ・麦田うつ背の子が泣けば泣くままに暮れてひつそり雪あかり月あかり・月がうらへかたむけば竹のかげ・雪ふる食べる物もらうてもどる農村風景の一つ・梅がさかりで入営旗へんぽんとしてひつそりとして悪友善友にわかれてひとり...
種田山頭火 「其中日記」
...…………そして夜中にはどこかに火事があつた!・こどもなかよくあたゝかく芽ぶく・大(マヽ)鼓たたいてさくらちるばかり(高遠)みすゞかる信濃の国の御幣餅です・ぬけさうな歯がぬけてほつと信濃の月(信濃が木曽になる!)・春の夜ふけるとぬけるまへの歯のなやみ・あの水この水の天龍となる水音(伊那)ひるからは風が出て西駒東駒の残雪(望嶽居)・月あかりして山が山がどつしり( 〃 )五月五日晴...
種田山頭火 「旅日記」
...今夜は月あかりなのでしょうか...
林芙美子 「ひらめの学校」
...面を見せろ」月あかりがあるのに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
... 月あかりのもと あたりを うろついては ものを ほりだします...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
... 月あかりで じっと にらみます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...月あかりに姿をさらし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「月あかり」「テスト氏」詩集「零時零秒」――詩集の著者は喜志邦三...
牧野信一 「交遊記」
...すると月あかりの泉水のふちで誰かゞ無言のまゝでしきりとスウエーデン式の体操を行つてゐた...
牧野信一 「サロメと体操」
...夢中で飛び出した私は月あかりを浴びてまつしぐらに駆け出した私の馬車の上で...
牧野信一 「武者窓日記」
...月あかりの宵を選んで...
牧野信一 「村のストア派」
...「これだけの月あかりがあれば――」で...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...白桃の花が白々と月あかりに見えたので...
夢野久作 「笑う唖女」
...椅子(いす)ある居間の月あかり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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