...――ゆらゆら揺れるブランコと...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...家が潰れる位ひどく揺れるので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そして左頬の下へぶら下った偉大なる肉塊――それが歩くたびにゆっさゆっさと顔面と共に揺れる...
犬田卯 「瘤」
...この汽船がひどく揺れることは...
梅崎春生 「腹のへった話」
...その度にぐらぐらと揺れる...
梅崎春生 「凡人凡語」
...ジリジリと棺の底が揺れる音...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...揺れる電車やバスの中で立っているときの心得は...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...揺れる拍子に窓枠(まどわく)に頭をぶちつけそうになって...
徳田秋声 「仮装人物」
...左翼の陣営にはどんなに痛快な大地震が揺れることだろうかと...
戸坂潤 「社会時評」
...その笑声や足音で室が揺れるかと思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...灯火(ともしび)は明かに揺れる...
夏目漱石 「虞美人草」
...揺れる前髪へ、ほの白く霞む額、そして燃える瞳と、真紅に熟れた唇の前に、平次は眼をつぶって寂然と腕を拱ぬいているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...撓んだ枝がはね返つてさわさわと揺れると...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...十日二十日と沼のやうな大樽に揺れる勿体振つた泡立の音を聴き...
牧野信一 「鬼涙村」
...木は根から大揺れに揺れる...
室生犀星 「愛の詩集」
...花の波がゆったりゆったりと揺れる...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...ちらちらと手燭(てしょく)の揺れるのが見えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...スカートのぴったりと締った物腰の揺れる...
横光利一 「旅愁」
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