...一(ある)夏土用の日盛(ひざかり)の事……生平(きびら)の揚羽蝶の漆紋に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...さながら二つの揚羽蝶が闇の中を飛んで行くように――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...」大きく揚羽蝶を染め出した羽二重の帯に...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...天鵞絨(ビロード)の艶を帯びた大黒揚羽蝶が...
中島敦 「光と風と夢」
...座敷を大きな揚羽蝶(あげはちょう)が舞いぬけてゆく...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...さしかざす小傘(をがさ)に紅き揚羽蝶小褄(こづま)とる手に雪散りかかる京の芸子のこつてりした風俗は...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...揚羽蝶(あげはのちょう)の漆(うるし)の紋がはげ落ちた衣裳つづらが荷駄の背に二つばかり...
吉川英治 「江戸三国志」
...揚羽蝶(あげはのちょう)としておきましたが」「あ...
吉川英治 「江戸三国志」
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