...どうかして取手が抜け落ちて...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...四方の壁が抜け落ちていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ひとりでに抜け落ちるようなことはない...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...歯が一本抜け落ちた時...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...帯の代わりに麻糸をしめ、頭のリボンの代わりに麻糸を結わえ、とがった両肩はシャツから現われ、褐色の憂鬱(ゆううつ)な顔には血の気がなく、鎖骨のあたりは土色をし、赤い手、半ば開いてる色あせた口、抜け落ちた歯、ほの暗い大胆な賤(いや)しい目、未熟な娘のかっこうで腐敗した老婆の目つきだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何かが自分から抜け落ちるのを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...睫毛が抜け落ちた眼瞼の中から...
直木三十五 「南国太平記」
...おせいの首から湯底に抜け落ちでもしたやうに...
林芙美子 「浮雲」
...その後毛髪がすっかり抜け落ち次第に元気を失っていた...
原民喜 「廃墟から」
...眉毛はすつかり抜け落ち...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...もぶり鮓(ずし)の竹皮包みを手拭(てぬぐい)にてしばりたるがまさに抜け落ちんとするを平気にて提げ...
正岡子規 「句合の月」
...地震のとき二階の廊下が本棚の重みで抜け落ちたりするといけないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それとも抜け落ちてしまつたのか...
村山籌子 「ライオンの大損」
...それよりも著しいのは雌蕊(めしべ)の抜け落ちたあと...
柳田国男 「海上の道」
...おのずと抜け落ちて...
夢野久作 「暗黒公使」
...見ない人はタボ毛が抜け落ちたんだろうと云うが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...骨がみんな抜け落ちそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ついに思い切って抜け落ちた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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