...偶然抜け落ちてこなごなになった...
芥川龍之介 「年末の一日」
...お歯も抜け落ちてしまつてゐる御様子で...
太宰治 「右大臣実朝」
...歯が一本抜け落ちた時...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...何かが自分から抜け落ちるのを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...睫毛が抜け落ちた眼瞼の中から...
直木三十五 「南国太平記」
...その後毛髪がすつかり抜け落ち...
原民喜 「廃墟から」
...その後毛髪がすっかり抜け落ち次第に元気を失っていた...
原民喜 「廃墟から」
...頭髪悉(ことごと)く抜け落ち...
福田英子 「妾の半生涯」
...頭髪は抜け落ちた盲目の女が...
北條民雄 「続癩院記録」
...只、髪だけは、幼少の折からの辛苦がそこにまざまざと見られでもするかのように、大ぶ抜け落ちて、先きの方が削(そ)がれたようになってい、身丈には四寸ばかりも足りなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...もぶり鮓(ずし)の竹皮包みを手拭(てぬぐい)にてしばりたるがまさに抜け落ちんとするを平気にて提げ...
正岡子規 「句合の月」
...地震のとき二階の廊下が本棚の重みで抜け落ちたりするといけないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...するすると抜け落ちるか...
室生犀星 「幻影の都市」
...何時の間にかカテーテルが抜け落ちていることを知った...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...カテーテルが抜け落ちたことを告げ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...たまたま一本の歯が抜け落ちて...
柳田国男 「故郷七十年」
...見ない人はタボ毛が抜け落ちたんだろうと云うが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...いまにも抜け落ちそうなカッタルさ……僕にはその気分がたまらなく好ましいんだ...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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