...彼の死は私たちの折節になった...
...彼女は悲しみの折節を乗り越えなければならなかった...
...この大統領選挙は国の未来を左右する大きな折節だ...
...彼は折節を告げるとともに、彼の遺言を残した...
...社会は彼の演説での折節を称賛した...
...居士が最後の息を引き取った時枕頭に在った母堂は折節共に夜伽(よとぎ)をせられていた鷹見氏の令夫人を顧みて「升は一番清(きよ)さんが好きであったものだから...
高浜虚子 「子規居士と余」
...折節帰省中であった下村為山(いざん)君を中心として俳句の研究をしつつあった中村愛松(あいしょう)...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...折節(おりふし)同宿している五十嵐播水(ばんすい)君も共に...
高浜虚子 「別府温泉」
...折節その便船はなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...折節船の都合でそれへ乗せられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...折節父の家に立寄り夕餉(ゆうげ)の菜(さい)にもとて獲たりしものを与へたり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...折節図らずも山麓有志者の...
野中到 「寒中滞岳記」
...折節宗祇は他行不在であったから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...大層甘い音でしたので、折節、森の小妖精が木の間から頭を突き出し耳を澄ます姿が目の隅に入ったものです...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...やはりその時の事が思ひ出されて折節涙が出て来て困つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...江戸に居た書生が折節(おりふし)大阪に来て学ぶ者はあったけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節(おりふし)...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...竪板(たていた)の水の流を堰(せき)かねて折節は覚えず法螺(ほら)を吹く事もある...
二葉亭四迷 「浮雲」
...折節は目白台辺時鳥の渡るを聞けど」「前に七坪余りの小庭を控へて...
正岡容 「巣鴨菊」
...折節寸札御返事は奉希(こひねがひたてまつり)候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...折節阿部出立之頃は第二編之分出版未だ成就致切(いたしきり)不申...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...折節山笠の稚児流れの太鼓を大勢の子供が寄ってたたいているのを...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...折節、西南の山風がつよい...
吉川英治 「三国志」
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