...それはずいぶん心細いことであった...
海野十三 「火星探険」
...私達の一家は全く心細い限りでした...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...心細い気のする或る秋の夜のことだった...
海野十三 「○○獣」
...心細いやうな心持もする...
高濱虚子 「俳諧師」
...甚だ心細い気が致します...
太宰治 「三月三十日」
...私たちの教科書、神代の事は申すもかしこし、神武天皇以来現代まで、阿倍比羅夫ただ一個所に於いて「津軽」の名前を見つける事が出来るだけだといふのは、まことに心細い...
太宰治 「津軽」
...からだがだんだん落ちて行くようななんとも知れず心細い気がする...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...あんなところで私心細い...
徳田秋声 「黴」
...全くのところ心細いにゃ違ない」「あの時ゃどうして向うへ着いたっけ」「なにあっちから来る奴(やつ)を山の中ほどで待ち合せてさ...
夏目漱石 「明暗」
...自分達の心細い生活を歎きかこつ...
野口米次郎 「能楽論」
...それにカキ餅のやうな心細い石ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「心細いなあ……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...去勢した動物のやうぢや心細いぜ...
正宗白鳥 「假面」
...親にはなれて居るほど心細いものはあらへん...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...随分心細いものさ」と夢中になって話しける処へ何やら紅(あか)き水の上より流れ来るものあり...
村井弦斎 「食道楽」
...形はほのかで鳥が浮いているほどにしか見えぬ船で心細い気がするのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮がおいでにならなくなって心細いだろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心細いものだった...
吉川英治 「三国志」
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