...葉子はだれもいないもののような心持ちで振る舞っていたのを思うと...
有島武郎 「或る女」
...なんだか変な心持ちになる...
井上円了 「おばけの正体」
...こんな心持ちになつた時だらうと想像してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「そんな心持ちはちょっともございません...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...そのためにこのような心持ちを起こさせるのではあるまいか...
寺田寅彦 「自画像」
...」「馬鹿!」心持ち高い声で私は叱りつけたが...
豊島与志雄 「白日夢」
...いい心持ちの道だった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...後で身体が綿のようになって昏睡病(こんすいびょう)にかかったような心持ちがしたので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...子供がなくてはさびしくていられないという心持ちは察しることが出来る...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...心持ちの解けあわない事があって出演しなかったが(彼らは川上の望んでいた芝高輪(たかなわ)泉岳寺の四十七士の墓所の下へ別に師の墓を建て...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...そんな優しい心持ちの湧(わき)だすのを老伯自身さえ不思議に思ったほどであろう...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...帚木(ははきぎ)の心を知らでその原の道にあやなくまどひぬるかな今夜のこの心持ちはどう言っていいかわからない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮のお心持ちは寂しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうも喜助のような心持ちにはなられそうにない...
森鴎外 「高瀬舟」
...男は一種高慢な心持ちになって...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...これから先き放縦な心持ちになって...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...この時の私の心持ちは何とも説明が出来ない...
夢野久作 「暗黒公使」
...一縷(いちる)の心持ちを張っていた...
吉川英治 「松のや露八」
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