...夜になるとそれが美しくまた物恐ろしい童話詩的な雰囲気(ふんいき)を田園のやみにみなぎらせるのであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...足もとの壁に立っている蒸気暖房器の幾重にも折れ曲がった管の中をかすかにかすかにささやいて通る蒸気の音ばかりが快い暖まりを室内にみなぎらせる...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...天皇崇拝の気運をみなぎらせるにいたったのである...
蜷川新 「天皇」
...それが満場にある種の感動をみなぎらせる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...はっきり不快な色を面上にみなぎらせる...
吉川英治 「三国志」
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