...『それでつまり私の作つた歌が其完全無欠なる教授細目に載つて居ないのでせう...
石川啄木 「雲は天才である」
...今日の文明は完全無欠なものであるかといえば決してそうではない...
大隈重信 「女子教育の目的」
...これも完全無欠ではない...
大隈重信 「女子教育の目的」
...自己の立場の完全無欠の整合なるものは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...完全無欠なカラマゾフだ――つまり何か血統とでもいうのかなあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...完全無欠だ...
豊島与志雄 「自由人」
...かくて浮世絵に関する著述は千八百九十六年の始(はじめ)に及び遂(つい)にその研究の最も斬新にしてまた恐らくはその終極たるべき完全無欠の良著を得たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自治の精神が完全無欠(むけつ)に発達しているというは僕の意ではない...
新渡戸稲造 「自警録」
...山崎と対馬の伜にたいする心の準備は完全無欠にやっておいたが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...完全無欠なところまで実行されたのさ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...発声が完全無欠で...
三浦環 「お蝶夫人」
...いくら先の男が完全無欠に見えても性理上の不適合があったら決して娘の気が進みません...
村井弦斎 「食道楽」
...出まかせの言いわけが彼女たちには完全無欠の弁明として役立つのです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だから現実の制度に完全無欠で万能というものはあり得ない...
矢部貞治 「政治学入門」
...要するに政治制度に絶対万能で完全無欠で...
矢部貞治 「政治学入門」
...私が構成した「完全無欠の犯罪」がこの鏡一つのためにコッパ...
夢野久作 「冗談に殺す」
...完全無欠なアタマの持主だと自惚(うぬぼ)れ切っているから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...絶対に完全無欠な精神を持っている人間なんだぞ」という自信を持っているお方があったら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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