...罫のあるレターペーパーに万年筆で書いた女文字の手紙であつた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...従って此の女文字にも一向見おぼえはないのであるが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「御礼」と小さく書かれた女文字を一寸眺めた...
豊島与志雄 「反抗」
...受取って見ると意外にも女文字(おんなもじ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さな方は女文字であったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...美しい女文字で表に「友造様まいる」――一同の連中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...女文字らしい匂いがあります...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...いつもの蚯蚓(みみず)をのたくらせた女文字で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手(へた)な女文字でなよ/\と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たどたどしい女文字の片仮名文章は...
火野葦平 「花と龍」
...一油小路(あぶらこうじ)の五条を少し上がったところに島田寓と女文字でしるした一軒のしもた家があります...
平林初之輔 「祭の夜」
...ときおり女文字の匿名の手紙が屆いた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...反物の板紙で無器用につつんだ女文字で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...女文字に至つては当時善書の聞(きこえ)があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「お蝶(ちょう)」と女文字で書いてあった...
山本周五郎 「ちゃん」
...長崎から来た女文字の手紙ばかりで...
夢野久作 「近世快人伝」
...しかも自分の露骨な女文字までわざと同封して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やはり同じ女文字で「六月四日...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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