...その不思議がる心の中には...
芥川龍之介 「秋」
...希望ある者は決して老いるものでない我輩の百二十五歳の長寿説を不思議がる人もあるが...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...あの武骨者にお追従がと不思議がる人があるかも知れないが...
薄田泣菫 「茶話」
...それが世の中だ彼等の欲する真面目とは礼服の事だ人工を天然に加へる事だ直立不動の姿勢の事だ彼等は自分等のこころを世の中のどさくさまぎれになくしてしまつた曾(かつ)て裸体のままでゐた冷暖自知の心を――あなたは此(これ)を見て何も不思議がる事はないそれが世の中といふものだ心に多くの俗念を抱いて眼前咫尺(しせき)の間を見つめてゐる厭な冷酷な人間の集りだそれ故...
高村光太郎 「智恵子抄」
...同じ珍しさの「金金金」を人は何ゆえ不思議がるであろうか...
寺田寅彦 「時事雑感」
...自分で不思議がると...
夏目漱石 「三四郎」
...二十世紀の西洋と比較すべき程度に発展したのを不思議がるのである...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...まことに君が一本の竹は水面にうつる己が影を神秘とし象徴として不思議がる以前に...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...と不思議がるのでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...「わしが何だと不思議がるより...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さてまた不思議がるような表情をカメラに向けているあどけなさ...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...(をし)の物を言ふのを不思議がる暇も無く...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...そんな物を何にするのかと不思議がるように見えた...
柳宗悦 「思い出す職人」
...人々は不思議がるであろうが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...不思議がるのは又素人だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...能楽愛好者の皆不思議がるところであると同時に...
夢野久作 「能とは何か」
...縞状の圧痕があったからといってそんなに不思議がる必要があるとは思えなかったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...何ら不思議がることはない...
和辻哲郎 「孔子」
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