...」職工は自分が雄鶏(をんどり)でないのを不思議がるやうな眼付をして足もとを見まはした...
薄田泣菫 「茶話」
...蛙を飼って何にするのだと不思議がると...
薄田泣菫 「初蛙」
...共有地で競技しないのは不思議がるにあたらない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こちらがほんとのこと言ふのを不思議がるばかりでなく裏をかいて...
竹久夢二 「砂がき」
...同じ珍しさの「金金金」を人は何ゆえ不思議がるであろうか...
寺田寅彦 「時事雑感」
...読者は私が何のためにこんな判り切ったことを云い始めたのかと不思議がるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...内山が不思議がるのもその道理で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ不思議がるのは当の虫ではなくて...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...二十世紀の西洋と比較すべき程度に発展したのを不思議がるのである...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...まことに君が一本の竹は水面にうつる己が影を神秘とし象徴として不思議がる以前に...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...さてまた不思議がるような表情をカメラに向けているあどけなさ...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...(をし)の物を言ふのを不思議がる暇も無く...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...無事で通つたかと不思議がるのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...人々は不思議がるであらうが...
柳宗悦 「雑器の美」
...不思議がるのは又素人だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...吾輩がこうしてケロリとしていたって別に不思議がる事はなかろうじゃないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...能楽愛好者の皆不思議がるところであると同時に...
夢野久作 「能とは何か」
...」矢代は半ばまで聞かないうちに南の不思議がるのは尤もだと思った...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索