...手製の麺麭(パン)を腰にさげて(太郎左衛門はまさかの時米の飯なぞはまだるつこくて堪らないからと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...考えても堪らないことである...
豊島与志雄 「故郷」
...怖(こわ)くなって堪らないのですもの」「どうしてまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも折には矢も楯も堪らない程訓辞の必要を感じたが...
中原中也 「校長」
...彼と同席することすら堪らないというほどの深い溝だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何か教訓的な言葉を聴かせて貰いたくて堪らないのだが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ことにそれが毎月続かれては尚堪らない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...手際よく顔付きだけはごまかしては居たが――それは一層彼にしては堪らない同情のされ方で...
牧野信一 「熱海へ」
...そんな馬鹿なことを演られては堪らないと気づいた周子は...
牧野信一 「蝉」
...やりたいと思ふことは何んにも出來やしないしさ――これぢや堪らない...
牧野信一 「痴日」
...」彼は鶴村を寛せるつもりと眠くつて堪らないことの自慰との為に...
牧野信一 「眠い一日」
...」「ちえツ馬鹿めんのモデルにされちや堪らないぞ?」と私は云ひ棄てゝ立ちあがつてしまつた...
牧野信一 「病状」
...「あれが若しほんものだつたら堪らないぜ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...女學生はとても堪らないなどゝ昂奮した筆致で書いたり...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いちにち中うちでぼんやり暮らしてゐるのは堪らないぞ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あの苦しみ丈はとても堪らない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...がんじ縛(がら)めの目に会わされては堪らない」街道を外(はず)して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これは堪らないと思ったらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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