...夏靴下一枚の足が冷えて堪らないのと荷物のやうに詰め込まれた部屋の中の空氣が厭なので甲板の日の當る處に出て居りましたが...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...手製の麺麭(パン)を腰にさげて(太郎左衛門はまさかの時米の飯なぞはまだるつこくて堪らないからと言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...さうなることは堪らない...
田山録弥 「閑談」
...早く決定しなければ堪らないと思った...
豊島与志雄 「子を奪う」
...周平は身を動かすのが堪らないような気がした...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は堪らない気持になって...
豊島与志雄 「反抗」
...堪らない憎悪の念がいっぱいになるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼻っぱしをガリガリと噛られては堪らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...藝者町だといふので飛んで行つて見たくて堪らない...
長塚節 「開業醫」
...欲しくて堪らないその装飾品が...
夏目漱石 「道草」
...それが私には心配で/\堪らないんですの...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...勿論いつもいつも魔であられては堪らない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...却つてどうも堪らないぞ! 患者にされてしまつたわけだな...
牧野信一 「或る日の運動」
...「だから、なほ堪らないよ...
牧野信一 「F村での春」
...あんたが凝つたなりなんかして歩いてゐるところを見ると可笑しくつて/\堪らないわ...
牧野信一 「小川の流れ」
...それでも堪らない時では吸入器に向つて口腔をパツクリと開け続けてゐます...
牧野信一 「趣味に関して」
...口を開けて眼を瞑つてゐても吸入器の筒先きの硝子を感じると堪らない...
牧野信一 「趣味に関して」
...それがおたよには堪らないのであった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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