...不堪な状況から逃げるために旅行に出かけた...
...彼の態度には不堪なものがあった...
...祖母は足の痛みにより不堪な苦しみを味わっていた...
...その映画は、暴力的なシーンが多すぎて不堪だった...
...不堪な現実から目をそらすことができない...
...実に慙愧(ざんき)に不堪()ず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...誠に憤慨泣涕の至りに不堪候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...明治三十一年の文壇に虚子あることを天下に御吹聴被下度(くだされたく)希望の到りに不堪候以上...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...楼の柱の両側に「二十五絃(げん)弾月夜」「不堪清怨却飛来」と...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...從つて、副將軍齊昭は多勢に無勢、老中筆頭伊勢守はいづれとも決しかねて終始沈默をまもるし、「齊昭手記」は「二月五日、昨日廟議之模樣少しも不振、去月下旬より昨日迄之模樣――只々和議を主とし――老中はじめ總がかりにて我等を説つけ、是非和議へ同心いたし候樣にとの事にて、不堪憤悶、此まま便々登城いたし候ては恐入候故、今日は風邪氣と申立、登城延引」と書いたほどであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...これに關しては其倫理の標準は他の人倫關係に於けるよりも數等低かりければ、從ひて曲筆を爲すの必要を感ずること薄し、故に單にこれのみを以ては、吾妻鏡は一般に直筆なりとして之を信用すること難きものあるに似たり、今頼家變死の事件以外に曲筆と思はるゝ二三を例擧すべし建仁三年九月五日の條に將軍家御病痾少減、※以保壽算而令聞若君並能員滅亡事給、不堪其鬱陶、可誅遠州由、密々被仰和田左衞門尉義盛及仁田四郎忠常等、云々とあり義盛は能員の邸を攻めし人なり、頼家如何に暗愚なりとするも、既に事變を聞きたりとせば、義盛の擧動を知るべき筈なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...されども流石(さすが)故園情(こえんのじょう)に不堪(たえず)...
正岡子規 「俳人蕪村」
...雑喧不堪(たへず)また舟にのぼり逍遙漕してかへる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...午時より甚暑不堪(じんしよにたへず)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...不堪孤寂守青燈...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...樵歌に「予因事徙居都下二旬余、不堪擾雑、復返西峨、寓任有亭、翌賦呈宣上人」の詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「余多病、託治於福山侍医伊沢一安久矣、今聞其訃音、不堪痛惜之至、悵然有詠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...不堪杞憂(きいうにたへず)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...難波大助事件のこと)は実に驚愕恐懼の至に不堪...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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