...ちょっと誰が誰だかわからないくらい紛らわしいのだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...紛らわしいのが実際にいたのだから...
高見順 「いやな感じ」
...西班牙(スペイン)だの伊大公(デイゴ)だの91――9+1=10で猶太(ジュウ)――だのと「その他多勢」いろいろと紛らわしいやつが出没しているから...
谷譲次 「踊る地平線」
...事実非常に紛らわしいために...
谷譲次 「踊る地平線」
...なるほど紛らわしいわけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...だが高次の直観という概念は確かに紛らわしいだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...「国民戦線」(之はフランスの右翼の大衆組織の名だ)の国民というものも之と甚だ紛らわしい...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...如何に紛らわしいものであるかを知るに足りよう...
戸坂潤 「思想動員論」
...――なぜ併しこうしたヨーロッパのファシズム哲学にも紛らわしいものによってさえ理解されねばならぬ「合作運動」が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しょうづかの婆さんに紛らわしい関寺小町(せきでらこまち)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...しょうづかの婆(ばば)に紛らわしいあの晩年の小野の小町の成れの果ての木像の精が...
中里介山 「大菩薩峠」
...礼子の指紋――いや礼子のと極めて紛らわしい指紋がベタ一面にあった事...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...切支丹の像に紛らわしい物を彫ったばかりに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...売占乞食(うらないこじき)に紛らわしい風体(いでたち)でもう...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...しかし素姓の紛らわしいことは男の身にあってもよいが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紛らわしいことを云って来るんです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのほう紛らわしい口をきいたのではないか」――私は松平内記どのに会いました...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼女のそこはかとない衣ずれの匂いにも紛らわしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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