...(彼は誰よりも年よりだつた...
芥川龍之介 「西方の人」
...或仕合せ者彼は誰よりも単純だった...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...しかし彼は誰からも慰めの言葉を受けなかつた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...彼は誰にもやれない離れ業を呀(あ)ッという間に見事にやってのけるたちだった...
海野十三 「蠅男」
...そして彼は誰のとも知れない一本の脱毛に興味の全部を集中していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...――ああ、君、君、申訳がない、申訳がない、すみません、すみません、――遠方の友に向つて、私は平身低頭した、――彼は誰、何処にゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...しかし彼が用心深かった一事は彼は誰れであったかを秘密にしてる事であったのじゃ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...彼は誰とも親しくなれる質の柔軟(やわら)かな心をもつてゐた...
徳田秋聲 「老苦」
...彼は誰かを待ち受けていたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は誰へ言うともなく呟いてから...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...其山猫の人化したる的の面既に甚だ愛嬌津々たるのみならず、其選挙区民より贈与せられたりといへる五所紋付黒木綿の羽織を着用して、古武士の純朴を存する所亦頗る異彩あり、彼は誰れぞ、下院第一等の名物田中正造氏其人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は誰をも愛さなかったし...
中島敦 「プウルの傍で」
...たうとう一年ばかり彼は誰にも会はなかつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...彼は誰にも見つからないように...
堀辰雄 「恢復期」
...そういうベイなどの遊びにかけては彼は誰よりも上手だったのだ...
堀辰雄 「幼年時代」
...彼は誰にともなく云った...
本庄陸男 「石狩川」
...主人穀賊に彼は誰ぞと問うと...
南方熊楠 「十二支考」
...彼は誰をも巻き添えにせず...
山本周五郎 「さぶ」
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