...しかし彼は誰からも慰めの言葉を受けなかつた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...彼は誰に不愉快を感じるよりも...
有島武郎 「親子」
...彼は誰よりも品行が正しく...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...一体彼は誰であろうか...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...彼は誰にでも会います...
谷譲次 「踊る地平線」
...――ああ、君、君、申訳がない、申訳がない、すみません、すみません、――遠方の友に向つて、私は平身低頭した、――彼は誰、何処にゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...彼は誰にも嫌はれる(ケチ/\で...
種田山頭火 「其中日記」
...トロイア軍に災をかくも來せる彼は誰そ? 向ひて其名聞きとらん』...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其山猫の人化したる的の面既に甚だ愛嬌津々たるのみならず、其選擧區民より贈與せられたりといへる五所紋付黒木綿の羽織を着用して、古武士の純朴を存する所亦頗る異彩あり、彼は誰れぞ、下院第一等の名物田中正造氏其人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或日彼は誰も宅にいない時を見計(みはから)って...
夏目漱石 「道草」
...彼は誰の成功をも心から喜ぶ真心と雅量とを持っていた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...彼は誰かに蜂蜜でも眼になすりつけられたように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それでも彼は誰をもうらまなかった...
平林初之輔 「犠牲者」
...彼は誰にも見つからないように...
堀辰雄 「恢復期」
...「おそろいでござるな」「はア――」「ながく待たれたか」彼は誰にともなくそう云って...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は誰をも巻き添えにせず...
山本周五郎 「さぶ」
...彼は誰にも好かれ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は誰よりも熱心らしく見えるのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索