...まさしく間違うまい...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...すると彼はまさしく再び草にとりついて落ちないだけの生の働きがあった...
伊藤左千夫 「落穂」
...なるほど奇怪にも二発の弾丸がまさしく宙ぶらりんになっています...
海野十三 「怪塔王」
...まさしくそれは偽りなき真理のことばです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...これぞまさしく神ながら...
太宰治 「黄村先生言行録」
...ああ、かの壇上の青黒き皮膚、痩狗(そうく)そのままに、くちばし突出、身の丈ひょろひょろと六尺にちかき、かたち老いたる童子、実は、れいの高い高いの立葵の精は、この満場の拍手、叫喚の怒濤(どとう)を、目に見、耳に聞き、この奇現象、すべて彼が道化役者そのままの、おかしの風貌ゆえとも気づかず、ぶくぶくの鼻うごめかして、いまは、まさしく狂喜、眼のいろ、いよいよ奇怪に燃え立ちて、「今宵七夕(たなばた)まつりに敢えて宣言、私こそ神である...
太宰治 「二十世紀旗手」
...まさしくかの人に相違ない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
......
種田山頭火 「行乞記」
...それはまさしく人間的良心である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まさしく彼の魂がそこに行ってるからだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まさしくこの二つの判断の力学的構造を...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...その後ろのがまさしく清川八郎」「確(しか)と?」「相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしの答えはまさしくわたしがかれのたずねる少年であることを確(たし)かめさせたので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そしてその意味に於てまさしくそれはあらゆる歴史的社會的科學の基礎であると云はれることが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そして辯證法とはまさしく事物をそれの生成(Werden)に於て認識する方法である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...蜀の大将はまさしく愚物だ...
吉川英治 「三国志」
...まさしくここへさしてくる者は三騎の勇士だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まさしく爆薬の如き力を蔵しているところからいえば...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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