...胸のときめきを幹でおさえて...
泉鏡花 「怨霊借用」
...吾にもあらず心のときめきを禁じ得なくてかをる香をよそふるよりは時鳥きかばや同じ聲やしたるととの御返り言を申上げたのが御縁で...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...月映(つきばえ)あかり面はゆきすずろ心の胸のときめき...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...子供のように胸のときめきを覚えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...世にときめきし昔に思ひ比べて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...いつもながらこの大川を越す瞬間のときめき...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...胸がときめきした...
太宰治 「道化の華」
...北停車場(ガル・ドュ・クウ)なり聖(サン)ラザアルなりから吐き出される瞬間の処女のような君のときめき...
谷譲次 「踊る地平線」
...血のときめきが感じられる――といったような条件が必要でしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女は言いようのない心のときめきを感じた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...何となしに物新しい心のときめきと云つたやうなものを感じた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...乙女(おとめ)心のひそかなときめきにすぎなかったかとも思うが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...胸のときめきを感じてゐた...
林芙美子 「多摩川」
...ときめきに震へて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...そして或る期待で恭は軽い心のときめきをさえ感じて居たのである...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...蝶太夫はまた胸のときめきを感じ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...たとえば蛍の明滅(めいめつ)にも似たような心のときめきは呼びもどすまいと努(つと)めていたのである...
吉川英治 「黒田如水」
...異性へ搏(う)つ動悸(ときめき)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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