...黙つてその後に跟(つ)いた...
石川啄木 「鳥影」
...あんな典型的な美しさと大きさを持つた女優はその後見ない...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...その後どうだね?」「うん...
梅崎春生 「狂い凧」
...その後は地震計をもって...
海野十三 「地中魔」
...長者はその後、食事もしないで己(じぶん)の室で物思いに耽っている女の姿を見るようになった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...お湯はその後にし給いよ...
豊島与志雄 「或る素描」
...その後また一年あまりで権中納言に任じ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その後、七年ばかりの間、オールボートについて真面目にやっていましたが、郡虎彦が演出したジェミエの「修善寺物語」を見てから、それに刺戟されてまたぞろ芝居が病みつきになり、舞台美術の研究をしたりアヴァン・ギャルドの私演会に出演したりして遊び暮しているうち、昭和九年の春、阪井が細君の琴子と、そのころ十三歳になった娘の鮎子をつれぶらりとロンドンへやってきました...
久生十蘭 「ハムレット」
...その後、あきれたぼういずの四人来り、これが帰ると大分人に会ったので労れた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その後、稻子さんがぽつぽつ書き出された詩や小説を讀む毎に、僕はいつもその稻子さんの秀でた額(ひたひ)を思ひ出すやうになりました...
堀辰雄 「二人の友」
...これに反して雌性のものはその後...
牧野富太郎 「植物記」
...その後私はドイツに留学した時...
三木清 「読書遍歴」
...その後不幸続きで...
柳田国男 「故郷七十年」
...その後どうなったかは知らぬという(徳田秋声君談)...
柳田国男 「山の人生」
...女天下の三崎座寿座はその後男優と入れ替り...
山本笑月 「明治世相百話」
...元康が、大高への兵糧入れに働いた折、義元は、その門出に、(首尾よう仕果したら、この度こそは三河への帰国の宿望、かなえて得さすであろう)と、彼へ約したが、その後、義元はそのことを忘れでもしたような顔して、今日にいたるまで何の沙汰もなかったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...その後のご様子は……」などと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その後について行った...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索