...而も一刻たりともお客様に狎(な)れることをなさぬ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...場所柄お客様はほとんど学生ですし...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いくらお客様でも...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この盛装綺羅(きら)びやかなお客様の中へ出て来られては困る...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...このお客様なんぞは傍(わき)で聞いておりまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから、ひそひそ話で、時々目面(めがお)で笑ったり睨めたりして、かなり永いこと話が続きましたが、「それじゃ、今夜は泊り込むとしよう、だが明日の朝は、また鳥沢まで行かなくちゃあならねえのだ」「ほんとうに落着かない人だ、いくら足が自慢だからと言って、そうして飛び廻ってばかりしているのも因果な話」「どうも仕方がねえや、こうしてせわしなく出来ている身体だ」「あ、そりゃそうとお前さん、鳥沢へ行くのなら、お客様を一人、案内して上げてくれないか、まだお若いお侍だけれど、手形を失くしてしまって困っておいでなさる様子、抜け道を聞かしてもらいたいとわたしに頼むくらいだから、ほんとうに旅慣れない初心(うぶ)な女のような若いお侍だよ」「なるほど、そりゃ案内してやっても悪くはねえが、こちとらと違って、あとで出世の妨げになってもよくあるめえからな、それを承知で、よくよくの事情なら、ずいぶん抜け道を案内してやらねえものでもねえ」「そりゃお前さん、よくよくの事情があるらしいね、手形を失くしたというのは嘘(うそ)で、持たずに逃げ出して来たんだね、それで、どうやら追手がかかるものらしく、外へも出ないで隠れている様子が、あんまり痛々しいから、お前さん、ひとつ助けておやりよ、女のような優しいお侍だからかわいそうになってしまう」十一その翌朝になっても雨はしとしとと降っていましたが、それにも拘らず宇津木兵馬は、駕籠を雇ってこの宿を立ち出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...網旦那のお客様だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お客様がみえました」――さういふ下女の取次ぎの言葉を聞いた時から...
中原中也 「分らないもの」
...学会のお客様方も...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...こんな日に入り当てたお客様は仕合せだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ああいうお客様は余計気を附けて上げなきゃ不好(いけない)...
二葉亭四迷 「平凡」
...「お客様は個室をお望みで?」と押し売りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...お客様方もまた志ん馬以上にほめたりするので...
正岡容 「初看板」
...食堂にいるお客様が...
三浦環 「お蝶夫人」
...外国の大事なお客様を泊めるこのホテルは大変豪奢でして...
三浦環 「お蝶夫人」
...ピタリと黙る)浜子 ……なんだえ鈴や?鈴 お客様が見えたんですけど...
三好十郎 「樹氷」
...お客様御一同に対しまする当曲馬団の責任のみを重んじまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...誰かお客様のようだが」「侍たちを起しましょうか」「とにかく...
吉川英治 「江戸三国志」
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