...路に満つれども往反の客...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...民庶往反の煩無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...往反ノ者此(こ)ノ路ニ率(したが)ヒ由(よ)ラザルハナシ矣...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...始終使の往反が絶えなかつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...猶江戸を畏れつゝ往反に艱(なや)む老を歎く自己とを比較して見た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」当時今戸の渡舟は只一人の船頭が漕いで往反してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...往反ともに嵯峨に立ち寄つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蒲伏(ほふく)して往反(わうへん)した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは棠軒公私略中此往反に関する文を此に引く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...棠軒等の往反は、福山にあつた諸老臣が喪を秘して使を派し、継嗣の事を江戸邸の人々に謀つたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから東町奉行所との間に往反(わうへん)して...
森鴎外 「大塩平八郎」
...恩地の間を往反したことは...
森鴎外 「大塩平八郎」
...二人の間には詩筒(しとう)の往反(おうへん)織るが如くになった...
森鴎外 「魚玄機」
...江戸城へ往反(わうへん)する...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...江戸城へ往反(おうへん)する...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...この往反(おうへん)の最中に忽ち優善が失踪(しっそう)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一年余の間無益な往反をして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大きい文箱(ふばこ)を持つた太政官(だじやうくわん)の使が頻(しきり)に往反(わうへん)するばかりである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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