...いくら躍起になっても一度失くなったものは再びけっして帰ってはきませんでした...
伊藤野枝 「「別居」について」
...見ている隊員が躍起になって「水をうめろ水を」と心中に絶叫する...
谷譲次 「踊る地平線」
...カタリナが躍起になって反対しているらしいのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どちらにしたって同じことだと言っていました」とアリョーシャは躍起になって叫んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...情け容赦はいらんぞ! あれは躍起になって怒ったろうな?」「いいえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...食糧増産に躍起になって...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...僕の跡を躍起になって追い廻す――捕まるはずがあるものか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...躍起になっていたが...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎は、どうしても、「ノロ甚」にかなわないので、躍起になって、連日、挑戦した...
火野葦平 「花と龍」
...今頃躍起になって追っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...躍起になって手がかりを探しているときにアイダが見つけてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...悪党どもが追跡者を躍起になって探すかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...バアクレイ・カアル造船所も躍起になって...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...女将セレスティンは躍起になって...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...息子の眼を防ぎ止めることに躍起になっている自分が...
矢田津世子 「女心拾遺」
...だから番附に勘亭で刷ってある「御世泰平鼓腹御免」なんていう文字をみると、躍起になって、癪(しゃく)にさわってこんな番附が当てになるもんけえ――と言いたくなる...
吉川英治 「醤油仏」
...「――仙洞(せんとう)のご帰還までに」と、最初のうちは、躍起になって、焦心(あせ)ったのである...
吉川英治 「親鸞」
...躍起になって君のありかを捜しているから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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