...日本の楽器は単純だなどと云おうものなら躍起になって得意のお談義が始まるのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼女は躍起になって呼んだ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...躍起になってロボットを注文してくるのです...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...当局の方では躍起になって...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...僕の跡を躍起になって追い廻す――捕まるはずがあるものか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...躍起になって無意味な目的に駆りたてて行く例もすくない...
久生十蘭 「新西遊記」
...関東筋でも躍起になって探りを入れたんだが...
久生十蘭 「魔都」
...その真意を明らかにしようと躍起になって考えてみたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は躍起になってぼやいたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...躍起になって手がかりを探しているときにアイダが見つけてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...悪党どもが追跡者を躍起になって探すかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...バアクレイ・カアル造船所も躍起になって...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...躍起になって憤慨するか...
矢田津世子 「女心拾遺」
...元よりこのことは、煙火師同士の争いとして、表面は藩の知ったことでないような顔をしていたが、裏面では敵方にも、本多侯がうしろ楯(だて)になっていたし、松代藩のほうでもまた、躍起になって、戸狩の者をべんたつしていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...もう躍起になって...
吉川英治 「三国志」
...躍起になって考えた...
吉川英治 「三国志」
...だから番附に勘亭で刷ってある「御世泰平鼓腹御免」なんていう文字をみると、躍起になって、癪(しゃく)にさわってこんな番附が当てになるもんけえ――と言いたくなる...
吉川英治 「醤油仏」
...躍起になって、斬りつけてくる伊織の攻勢を無視して、城太郎は、まっ向に一太刀あびせてやろうと押して行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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