...彼女は美しい鼻筋をしている...
...メイクで鼻筋を強調する方法を教えて...
...鏡で自分の鼻筋をチェックしてみた...
...彼の鼻筋がずれていると言われた...
...鼻筋が通っている人は、モデルになることが多い...
...鼻筋の見事に通つた...
石川啄木 「鳥影」
...低い鼻まで鼻筋がくツきり通つてゐるやうに目を据ゑて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鼻の三角も両方から板でせって鼻筋をこしらえ小鼻は丸太でふくらみをこしらえる……という風に...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...鼻筋が剣のようにするどかった...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...それから眼の縁の青い隈取(くまど)り、頬紅、入れぼくろ、唇の線、鼻筋の線、と、殆(ほとん)ど顔のあらゆる部分が不自然に作ってあります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まつ直ぐな鼻筋だの...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...この上なく優美な上品な鼻筋をした女らしい小さな鼻のすぐ上のところに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どうしてそれが分かる? 鼻筋がどこか曲がっとるかね?』『いいえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...澄んだ深い眼差しと秀でた鼻筋とがしっとりと落着いていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...鼻筋は見事に通って...
永井荷風 「申訳」
...「年齢三十三四――痩形(やせがた)の方、身の丈(たけ)尋常、顔色蒼白く、鼻筋通り、眼は長く切れて……白き光あり……」お豊はハッとしたのでありましたが、「甲源一刀流の達人――」「あ!」人相書を持った手が顫(ふる)えたようでしたが、さきに飛ばして読んだ名前のところへ、ひたと眼が舞いもどる...
中里介山 「大菩薩峠」
...髪を一束につかねた、黒っぽい洋装の娘が、沈鬱な眼をあげると、鼻筋の通った、口元の締った美しい顔が、異常な魅力を発散して、一座の人を惑乱しそうです...
野村胡堂 「死の予告」
...柔かい鼻筋が影を落しているのも哀れですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻筋が美しく通つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...表情的な大きい眼、少し公卿眉(くげまゆ)で、柔かい鼻筋、鼻の下が短かくて、心持受け口で、端麗と言つても宜い、輪廓(りんくわく)の正しい瓜實顏(うりざねがほ)、笑ふと僅かに笑くぼが淀(よど)んで、背は少し高い方――手足の華奢(きやしや)な、柔かいメツオ・ソプラノ、それが江戸娘の典型的な美しさで、お仙はまさに、さう言つた『ミス江戸型』の良い娘だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻筋へ皺(しわ)をよせる癖もなくなったようでした...
山本周五郎 「失蝶記」
...スッキリした白い鼻筋...
夢野久作 「難船小僧」
...そうしてその大きく霑(うる)みを持った黒眼勝ちの眼と、鼻筋の間と、子供のように小さな紅い唇の切れ込みとのどこかに、大奈翁(ナポレオン)の肖像画に見るような一種利かぬ気な、注意深い性質が現われているようであるが、それが又却(かえっ)てこの少年の無邪気な表情を、一際異様に引き立てていて、日本人としては余りに綺麗に、西洋人としてはあまりに懐(なつか)しみの深い印象を与えている...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索