...バクの鼻柱に命中した...
梅崎春生 「凡人凡語」
...黄色い生地(きじ)の鼻柱へ先(ま)ずベットリと練りお白粉(しろい)をなすり着けた瞬間の容貌(ようぼう)は...
谷崎潤一郎 「秘密」
...この男は髪の毛も鼻柱も同じようにねじれていて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...眠(ねぶ)ってゐる人間(にんげん)の鼻柱(はなばしら)を横切(よこぎ)りをる...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...失敗する人はみんな眼の前の「ガラス」を見そこなって鼻柱を折る人である...
寺田寅彦 「柿の種」
...鼻柱のところで止まった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...英雄の鼻柱が突兀(とっこつ)として聳(そび)えたら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鼻柱に皺がよつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...夢中で振り廻してゐる喧嘩者の拳骨が私の鼻柱に衝つて...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...七郎丸は鼻柱を衝かれて目を廻はし...
牧野信一 「円卓子での話」
...手もとが狂つて鉄の手甲をつけた私の拳が厭つといふほど九郎の鼻柱に突き当つた...
牧野信一 「鎧の挿話」
...頭、耳がやはり波を打ったチョコレート色の毛で被われ、鼻柱にかけて、白とぶちになって居る...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...鼻柱へ皺をよらせた...
山本周五郎 「青べか物語」
...鼻柱へ皺(しわ)をよらせた...
山本周五郎 「青べか物語」
...誇張なしに手の平で鼻柱を叩かれたようだったという...
山本周五郎 「季節のない街」
...おれだけがどうしてまかり出るんだ」「てんぷらだってやがる」参平は鼻柱へ皺をよせた...
山本周五郎 「さぶ」
...惜しい鼻柱「フウム...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...怒る時は鼻柱から眉宇(びう)にかけて暗澹(あんたん)たる色を漲(みなぎ)らし...
夢野久作 「鼻の表現」
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