...岩壁の濃い鼠色(ねずみいろ)と紫色とをいっそう深くきわだたせていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...鼠色の寝衣風のズボンと上衣とをつけている...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...」婦人客はその鼠色の手套をも言ひなり通り二つ購(か)はされた...
薄田泣菫 「茶話」
...チヤリネはこの牧場に鼠色したテントの小屋をかけた...
太宰治 「逆行」
...今の前(さき)まで大熊山の方に当ってもくもくと盛りあがったり崩れたりしていた鼠色の雲が...
田中貢太郎 「魔王物語」
...西湖の西北の空に鼠色の雲が出て...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...紙の色は鈍い鼠色で...
寺田寅彦 「浅草紙」
...午後の一時渓声(けいせい)響く処に鼠色(ねずみいろ)の天幕(てんまく)が見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鼠色(ねずいろ)の長い裾(すそ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう汚(よご)れて鼠色です...
長谷川時雨 「あるとき」
...真新(まつさら)な鼠色の長上衣(スヰートカ)に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...鼠色の毛布の中からにゅっと出たのをはっきりおぼえています...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...茶の中折を冠って鼠色の外套を着用し...
平林初之輔 「五階の窓」
...春の銀鼠色が朝の黒樺を南からさしのばした腕のように一直線に引っつかんで行く凍った褐色の堀割が...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...鼠色の天幕の波で白(しら)ちゃらけて見える...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...色もあろうに鼠色(ねずみいろ)に染めたと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鼠色の雲が峰から峰へ動いて行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...鼠色封筒に検閲判が押してある母宛ての手紙があった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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