...一間に高さが五尺ほどの鼠色の四角な石になっている...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...鼠色のいやらしいものが地上に横わっているのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...鼠色(ねずみいろ)のソフトをかぶった」「そうよ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...鼠色の雲が空を閉ざし...
竹久夢二 「砂がき」
...下はハリスツイードの鼠色...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...鼠色をした柔らかい毛の帽子をかぶって欲しいのよ……ところで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鼠色のスカートに白い毛糸のスヱーターを着てゐたので...
永井荷風 「畦道」
...青鼠色(あおねずみいろ)の眼には...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...青鼠色の眼でじっと先生を見ていると...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...キンキンした鼠色のお白粉を塗りたくっている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...鼠色のメリンスの衿を...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...そのひとは房々と長く美しく波うたせてある髪を瀟洒な鼠色スーツの肩で一寸揺って...
宮本百合子 「女の歴史」
...窓の外には鼠色(ねずみいろ)の平(たいら)なる屋根...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...本当に国の方は鼠色の日ばかりでございますね...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...鼠色(ねずみいろ)の長い着物式の上衣の胸から...
森鴎外 「普請中」
...または「染めてうき木綿袷(もめんあわせ)の鼠色」だのという句が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...翁は鼠色のアルパカの軽い背広の上衣(うはぎ)に黒い袴(パンタロン)を穿(は)き...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鼠色に白粉だけはなすくつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
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