...鼈甲(べつかふ)の柄(え)のついた眼鏡(めがね)を持つて...
芥川龍之介 「動物園」
...鼈甲縁(べっこうぶち)の大きな目がね...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...太い鼈甲縁(べっこうぶち)の目がねをかけ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...太い鼈甲縁の目がねをかけ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...もともと鼈甲屋さんだつたのが金を貯めて品川へ出て来たのであつた...
関根金次郎 「駒台の発案者」
...魚鼈(ぎょべつ)居る水を踏まへて水馬(みずすまし)昭和十年七月十一日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...時代をつけると言ってしょっちゅう頬(ほお)や鼻へこすりつけるので脂(あぶら)が滲透(しんとう)して鼈甲色(べっこういろ)になっていた...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...鼈甲飴屋(べっこうあめや)の屋台が出ていた...
徳田秋声 「縮図」
...その鼈甲(べつかふ)の櫛(くし)が證據のつもりなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それこそ水の垂れそうな鼈甲(べっこう)の中差(なかざし)と...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...「マガイ」とは馬爪(ばづ)を鼈甲(べっこう)に似たらしめたるにて...
福田英子 「妾の半生涯」
...王相の『雅述』にいわく兎は潦を以て鼈と為(な)り鼈は旱を以て兎と為る...
南方熊楠 「十二支考」
...鴨は水に住んで卵を産み鼈(すっぽん)もわれも同様に卵を産む...
南方熊楠 「十二支考」
...此比(このころ)楊皮(やうひ)(蕃名(ばんめい)キヤキヤとか申候)柴胡(さいこ)鼈甲等入候和解之剤たべゐ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それあ証拠にゃあなるめえさ」と三好は慌てて鼈甲縁をかけ直した...
夢野久作 「オンチ」
...鼈甲屋や、衣裳屋、指物屋なぞの出入りが間遠になって来たのは、どうも怪訝(おか)しいと言う近所界隈の取沙汰じゃ……吾々(こっち)もドウモそこいらが臭いような……事件(こと)の起りはその辺ではないかと言いたいような気持がするが、それから奥の深い事情が一つも判然(わか)らんけに困っとる...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...鼈甲縁(べっこうぶち)の紫外線除けトリック眼鏡を掛けて...
夢野久作 「暗黒公使」
...鼈甲(べっこう)何斤(なんぎん)...
吉川英治 「江戸三国志」
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