...黙然として聞いたというのである...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...しばらく黙然としていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...後の三人は病室の片隅に黙然と坐り続けていた...
豊島与志雄 「丘の上」
...心痛の余り黙然として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その兄も黙然として歩いた...
中村地平 「霧の蕃社」
...額に手をあてて黙然と俯向いていたが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...暫らくの間黙然としてつまらぬものでいたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...暫らくの間口惜(くちお)しそうに昇の馬鹿笑いをする顔を疾視(にら)んで黙然としていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...和尚が本堂の中央に黙然と坐して居る...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...みだりに舌の根をうごかして、わが士気を惑わすな!」沮授は、黙然と外へ出て、「――悠(ユウ)タル黄河、吾レ其(ソレ)ヲ渡ラン乎(カ)」と、長嘆していた...
吉川英治 「三国志」
...予の陣営へ来たか」「…………」黙然と...
吉川英治 「三国志」
...どうか、一言なりと、朕に教えてくれ」再三の下問に、李意もとうとう否みかねたか、「では、紙と筆をこれへ」と求め、やがて黙然と、何か描きだした...
吉川英治 「三国志」
...黙然としていたが...
吉川英治 「三国志」
...又兵衛を堪忍してあげて下さい」利家は黙然としたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...「…………」黙然と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...飲みほすと、また黙然と、壁に倚りかかって腕ぐみしているのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「…………」佐渡は、黙然と、読後の文字をなお見入っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黙然と指で拍子をとりはじめましたが...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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