...黙然として煙草をふかしながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...皆が黙然としばらくその雨音を聴いていたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...決して心配はいらない」人々が黙然としているのを見まわして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「時に維摩、黙然として、言無し」と、『維摩経』に書いておりますが、黙然無言の一句こそ、実に文殊への最も明快な答えだったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...黙然として其の姿を打目戍(うちまも)り候...
永井荷風 「夜あるき」
...彼等の後に黙然と従つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...真名古は黙然と目をつむっていたが...
久生十蘭 「魔都」
...黙然としていたが,ふと甲夜(よい)に聞いたことを思い出して...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...広い宮殿の廻廊からは人影が消えてただ裸像の彫刻だけが黙然と立っていた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...黙然と膝まで頭を下げていた...
吉川英治 「黒田如水」
...ことばなく黙然と微笑した...
吉川英治 「黒田如水」
...「…………」玄徳は黙然としていたが...
吉川英治 「三国志」
...蜀全体の重大なる損失ともなることですから」「…………」黙然と聞いていた関羽は...
吉川英治 「三国志」
...普請場(ふしんば)の一ヵ所に、黙然と、突っ立ったまま、半日はすぐ経った...
吉川英治 「新書太閤記」
...信輝のうしろに黙然と立っていただけである...
吉川英治 「新書太閤記」
...崩(くず)れるようにそこへ坐って黙然と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...善信はただ黙然と聞き終って...
吉川英治 「親鸞」
...黙然と腕を拱(く)みあわせて...
吉川英治 「無宿人国記」
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