...王黙然として何んともの玉はざりき...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...暫らくの間口惜(くちお)しそうに昇の馬鹿笑いをする顔を疾視(にら)んで黙然としていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...良(やや)暫くの間と云うものは造付(つくりつ)けの木偶(にんぎょう)の如くに黙然としていたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...やがてやはり黙然として...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...この風じゃ……」黙然と腕ぐみをして...
吉川英治 「江戸三国志」
...黙然とたたずんでいた...
吉川英治 「三国志」
...黙然と考えこんでいる袁術の眸の前へ――伝国の玉璽の入っている小筐をうやうやしくささげて出した...
吉川英治 「三国志」
...黙然と読んでいたが...
吉川英治 「三国志」
...黙然と首を垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...黙然と、元康主従は、そのまま立っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おぬしはどう働いたか」「勝敗歴然と見えてからは、小高い所に佇(た)って、黙然と、ただ眺めていた」「眺めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康も、黙然といる...
吉川英治 「新書太閤記」
...清水一学は、今日も黙然と、雲母川堤(きららがわづつみ)から、一竿(かん)を伸ばしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...崩(くず)れるようにそこへ坐って黙然と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...重喜はなお黙然としていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それから十分間ほど後には、彼はまた、居留地十四番館の路傍へ戻り、黙然と、前のように見張に立っていた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...黙然と腕を拱(く)みあわせて...
吉川英治 「無宿人国記」
...」カテリーナ・リヴォーヴナは黙然と立っていた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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