...いらだち黙然としていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は頬杖をついて黙然とながめていたが...
久生十蘭 「黒い手帳」
...暫(しば)らく黙然として何か考えていたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「おかしくなったのさ」「おかしいか」「…………」黙然と...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...黙然と考えていたが...
吉川英治 「三国志」
...黙然と首をたれているばかりで...
吉川英治 「三国志」
...しばらくのあいだ黙然と興もなげにさしうつ向いていた...
吉川英治 「三国志」
...孔明は黙然と退出した...
吉川英治 「三国志」
...どうか、一言なりと、朕に教えてくれ」再三の下問に、李意もとうとう否みかねたか、「では、紙と筆をこれへ」と求め、やがて黙然と、何か描きだした...
吉川英治 「三国志」
...家康は、本丸の冷(ひ)ンやりした一室に、大きな火桶と脇息(きょうそく)をわきに置き、例の猫背を、よけいに丸く着ぶくれて、黙然と、明け方から、坐り通した...
吉川英治 「新書太閤記」
...『…………』黙然と主税が答えずにいると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「…………」黙然と念仏する...
吉川英治 「親鸞」
...しばらく、黙然として、うたた寝の美しい寝顔を見下ろしている……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三十六峰と睨(こら)めッこをするように黙然としていた...
吉川英治 「源頼朝」
...みんな見ていたんだよ」三武蔵は黙然と炉のまえに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しばらく黙然としていたが...
吉川英治 「柳生月影抄」
...混乱し黙然としていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...骨と皮とになるまで黙然として考えた人は史上の立て物ではない...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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