...黙然として坐っていた...
有島武郎 「星座」
...黙然として身動きだもせず...
泉鏡花 「海城発電」
...」黙然と考へ込んでゐた省三はふと顔をあげた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...われわれはただ黙然として夜の明けるのを待った...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...と云ってなにかしら黙然としていた...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...糸子も黙然として立っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...「…………」黙然と...
吉川英治 「三国志」
...三魯粛の語る始終を周瑜(しゅうゆ)はさっきから頭を垂れて黙然と聞いていたが...
吉川英治 「三国志」
...予の陣営へ来たか」「…………」黙然と...
吉川英治 「三国志」
...二人は黙然と三所権現の杉木立をうしろに腰をおろした...
吉川英治 「私本太平記」
...黙然と、元康主従は、そのまま立っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おぬしはどう働いたか」「勝敗歴然と見えてからは、小高い所に佇(た)って、黙然と、ただ眺めていた」「眺めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...黙然と坐りこんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康も、黙然といる...
吉川英治 「新書太閤記」
...『…………』黙然と主税が答えずにいると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...黙然とあなたの桜の峰を見ながら...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...――女房」卜幽軒(ぼくゆうけん)の主(あるじ)は、その魚のけむりに閉口したものの如く、書斎の障子をひらいて、例の、棒の如き一身を、黙然と、暮るるにまかせて独座していたが、ふと、奥へ向って、なおこういった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...」カテリーナ・リヴォーヴナは黙然と立っていた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??