...彼女が黙然とした表情で私を見つめた...
...彼のパフォーマンスは聴衆を黙然とさせた...
...会議中、彼女は黙然としていたが、その後に質問をした...
...彼の投票により、黙然とした雰囲気が会場に漂った...
...不器用なジョークを言った時、友人たちは黙然となった...
...黙然(もくねん)として山を下りて来た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...たゞ黙然と坐っているだけなので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ふたり相対(あいむか)いてしばし黙然(もくねん)としていたりしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一人黙然としがちになっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人は私の前にまず黙然と座った...
永井隆 「長崎の鐘」
...代助が黙然(もくねん)として...
夏目漱石 「それから」
...黙然と坐している事が何で人のためになりましょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...この時まで黙然(もくねん)として虎の話を羨(うらや)ましそうに聞いていた武右衛門君は主人の「そうさな」で再び自分の身の上を思い出したと見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...御認承願います」今まで黙然と腕組みをしていた総監は唐突に口を開き...
久生十蘭 「魔都」
...安亀の話を黙然ときいていたが...
久生十蘭 「魔都」
...武士がこうして――」と、見苦しい程、昂奮してる岡本半助は、膝の下まで手を下げて、「お情けじゃ、追い出して下され」でも、みんな、黙然としていた...
吉川英治 「下頭橋由来」
...口にこそ出さないが、膝を抱えて、黙然、うそぶいている若い孔明の眸にはそういう気概が、ひそんでいた...
吉川英治 「三国志」
...いままで黙然(もくねん)としていた小幡民部(こばたみんぶ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...黙然と膝をかかえていた従兄弟(いとこ)の奥平勝吉が...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのまま黙然とひかえていた滝川一益(かずます)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてまたしばらく対坐のまま黙然と無量の感を抱きあっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...黙然(もくねん)と浮かない顔で腕ぐみに沈んでいたが...
吉川英治 「親鸞」
...月輪殿はそこに控えている間を、黙然と、うつ向いて耳を澄ましていた...
吉川英治 「親鸞」
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