...彼女が黙然とした表情で私を見つめた...
...彼のパフォーマンスは聴衆を黙然とさせた...
...会議中、彼女は黙然としていたが、その後に質問をした...
...彼の投票により、黙然とした雰囲気が会場に漂った...
...不器用なジョークを言った時、友人たちは黙然となった...
...黙然(もくねん)と涙を流してゐた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...その兄も黙然として歩いた...
中村地平 「霧の蕃社」
...黙然(もくねん)と...
夏目漱石 「二百十日」
...この時まで黙然(もくねん)として虎の話を羨(うらや)ましそうに聞いていた武右衛門君は主人の「そうさな」で再び自分の身の上を思い出したと見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中川黙然として暫(しばら)く小山の顔を眺め「君までがそんな事を言っているのか...
村井弦斎 「食道楽」
...女ひとりと、いわれたので、彼はつつましく、土間の榾薪(ほたまき)に、腰をおろし、火桶に顔をかざしながら、話も遠慮がちに、黙然と、吹き荒るる雪の音を聞いていた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...「その顔良、文醜の両名は、後詰めの人数を催すために、わざと、国もとへのこして来てしまったが、もしそのうちの一人でもここにいたら敵の華雄を打つことは、手のうちにあったものを! ……」と、一座は黙然...
吉川英治 「三国志」
...しばらくのあいだ黙然と興もなげにさしうつ向いていた...
吉川英治 「三国志」
...玄徳は、黙然としていた...
吉川英治 「三国志」
...樋口三郎兵衛はややしばし黙然としていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...説客(せっきゃく)――黙然(もくねん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...――光秀に叱られて、ふたたび丘の下へ立ちに行ったが、見ていると、力なげに松の幹へ鎧の背を凭(もた)せかけて、黙然、星を仰いでいる...
吉川英治 「新書太閤記」
...黙然と、棒のように立っていた平田賛五郎は、突然、旧友の胸へ胸を打(ぶ)つけて行って、『公平、わかった...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...黙然(もくねん)と...
吉川英治 「親鸞」
...黙然(もくねん)と頭(かしら)を下げた...
吉川英治 「親鸞」
...黙然(もくねん)としている重喜へ義務のようにいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その悲痛極まった面色は、あまりに追究すると、ついには悲涙をすらたたえそうに見えたので、文八も問うことをやめて、黙然、相対していた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...……お身は、悦之進だな」「そうです」「…………」紋太夫は一語もなく、また自刃する力さえ失ったように、黙然、うなだれてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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