...彼女が黙然とした表情で私を見つめた...
...彼のパフォーマンスは聴衆を黙然とさせた...
...会議中、彼女は黙然としていたが、その後に質問をした...
...彼の投票により、黙然とした雰囲気が会場に漂った...
...不器用なジョークを言った時、友人たちは黙然となった...
...フリート街の朝の人通りを黙然(もくねん)と眺めている様子は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」「さう思ひますか!」黙然としてゐたフェレラはその蒼白な頬に異様な赭味をさし...
長與善郎 「青銅の基督」
...また黙然と布団を見た...
夏目漱石 「虞美人草」
...文鳥はこの華奢(きゃしゃ)な一本の細い足に総身(そうみ)を託して黙然(もくねん)として...
夏目漱石 「文鳥」
...「――お茶でも入れましょうか」それにすら答えないで、二官は机から重い胸を離すと、黙然と、ひとりで自分の肩を二ツ三ツたたきながら、「ああ……」と、思わず太い吐息(といき)...
吉川英治 「江戸三国志」
...だから泥舟は黙然――「ふうむ...
吉川英治 「剣の四君子」
...みだりに舌の根をうごかして、わが士気を惑わすな!」沮授は、黙然と外へ出て、「――悠(ユウ)タル黄河、吾レ其(ソレ)ヲ渡ラン乎(カ)」と、長嘆していた...
吉川英治 「三国志」
...黙然と読んでいたが...
吉川英治 「三国志」
...中門廊の後醍醐の影も、黙然と、廊の奥へ消え行かれた...
吉川英治 「私本太平記」
...しばらく黙然(もくねん)と立ちすくんでしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...利家はなお黙然たる姿だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...『…………』黙然と主税が答えずにいると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...黙然と腕をくんでいる牢人(ろうにん)ていの男があった...
吉川英治 「親鸞」
...三帰りがけ――その晩も、いつもの居酒屋に立寄って、平四郎は、『亭主、冷酒(ひや)でよい、一杯くれい』薄暗い片隅の床几(しょうぎ)に腰かけて、黙然と、肘(ひじ)をついていた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...黙然(もくねん)と立って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……お身は、悦之進だな」「そうです」「…………」紋太夫は一語もなく、また自刃する力さえ失ったように、黙然、うなだれてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――女房」卜幽軒(ぼくゆうけん)の主(あるじ)は、その魚のけむりに閉口したものの如く、書斎の障子をひらいて、例の、棒の如き一身を、黙然と、暮るるにまかせて独座していたが、ふと、奥へ向って、なおこういった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いくら武蔵が黙然と聞いていても...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索