...網苧(あしお)の鵙平(もずへい)茶屋にも鉄砲が掛けてあった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...せんだって通りかかりにお墓参りをする気になり立(た)ち寄(よ)って案内を乞(こ)うと「鵙屋さんの墓所はこちらでございます」といって寺男が本堂のうしろの方へ連れて行った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
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谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何という心得違いをいうぞといった○春松検校の家は靱(うつぼ)にあって道修町の鵙屋の店からは十丁ほどの距離(きょり)であったが春琴は毎日丁稚(でっち)に手を曳(ひ)かれて稽古に通ったその丁稚というのが当時佐助と云った少年で後の温井検校であり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...故(ゆえ)に様子を知らない新参の入門者は二人の間を疑う由(よし)もなかったというまた鵙屋の奉公人共はあれでこいさんはどんな顔をして佐助どんを口説(くど)くのだろうこっそり立ち聴(ぎ)きしてやりたいと蔭口(かげぐち)を云ったというなぜ春琴は佐助を待つことかくのごとくであったか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ここに一言すべきことはその頃道修町の春琴の本家鵙屋の店は次第に家運が傾(かたむ)きかけ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...鵙の声などを耳にして...
牧野信一 「鬼涙村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...かわいそうにお父さん蛙は鵙(もず)に捕えられて茅(かや)の刈り株に突き刺されて日干になって死んでいました...
夢野久作 「鵙征伐」
...いつも鵙が来る木のてっぺんに立てかけて置きました...
夢野久作 「鵙征伐」
...何にも知らぬ鵙はいつもの通り遠方からキイキイ啼きながら飛んで来ていつも止まる木の一番高い処に止まりますと...
夢野久作 「鵙征伐」
...今の声は……」「ケダモノじゃろか」「鳥じゃろか」「猿と人間と合の子のような……」「……春先に鵙(もず)は啼(な)かん筈じゃが……」皆...
夢野久作 「笑う唖女」
...鵙(もず)が高啼(たかな)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝夕は城中の冬木立へ群れる鵙(もず)だの雀だのという小禽(ことり)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...うるさいほどな鵙(もず)の声(こえ)であった...
吉川英治 「親鸞」
...また重文「枯木鳴鵙図」のような傑作が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...つぐみや鵙(もず)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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