...網苧(あしお)の鵙平(もずへい)茶屋にも鉄砲が掛けてあった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...鷦鷯は鵙におくれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...朝鵙(あさもず)に掃除夕鵙に掃除かな十月二十六日 物芽会...
高浜虚子 「五百五十句」
...しんせつに教へられた道の落葉・つめたい雨のうつくしい草をまたぐ大木に腰かけて旅の空立札の下手くそな文字は「節倹」山茶花散つて貧しい生活坊さん二人下りたゞけの山の駅の昼(追加)大金持の大樅の木が威張つてゐる・空の爆音尿してゐる(太刀洗附近)・たゝへた水のさみしうないまた逢つた薬くさいあんたで(追加)・降るもよからう雨がふる夕空低う飛んで戻た(マヽ)(飛行機)暮れてもまだ鳴きつゞける鵙だ今夜は酔ふた...
種田山頭火 「行乞記」
...何やら知らぬ小禽(ことり)の囀(さえず)りは秋晴の旦(あした)に聞く鵙(もず)よりも一層勢が好い...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...鵙の声が鋭かった...
牧野信一 「鬼涙村」
...鵙の声などを耳にして...
牧野信一 「鬼涙村」
...鵙の声が鋭かつた...
牧野信一 「剥製」
...鵙の声が谿をわたつてこだまするおもむきなど...
牧野信一 「風流旅行」
...何にも知らぬ鵙はいつもの通り遠方からキイキイ啼きながら飛んで来ていつも止まる木の一番高い処に止まりますと...
夢野久作 「鵙征伐」
...二鵙(もず)が高啼いている...
吉川英治 「黒田如水」
...鵙(もず)が高啼(たかな)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...うるさいほどな鵙(もず)の声(こえ)であった...
吉川英治 「親鸞」
...先頃まで博物館の特別陳列室に出陳されていた重要文化財「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」の一梢頭(いちしょうとう)に描かれている鵙(もず)の姿から...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...私は幅を下へ展(ひら)いて来ながらあの枯木と鵙の水墨にまったく恍惚と魅せられてしまった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何気なく見てゆくと、宮本二天画、枯木鳴鵙図、五八〇円と落札値が出ている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...鵙(もず)や鵯(ひよ)の啼くのも静かであった...
吉川英治 「源頼朝」
...つぐみや鵙(もず)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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