...網苧(あしお)の鵙平(もずへい)茶屋にも鉄砲が掛けてあった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...鋭い嘴(くちばし)をもった鵙(もず)がやって来て...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...鵙(もず)のやうにきいきい騒いでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...鶲の先駆者である鵙(もず)の...
薄田泣菫 「独楽園」
...私が今年の秋初めて鵙の鳴声を聴いたのは...
薄田泣菫 「独楽園」
...鵙屋の御寮人は訝(いぶか)しみながらもその時は大して気にも止めず寝てしまったがその後二三度も夜中起き出(い)でるごとに耳についたことがありそう云えば私も聞きましたどこで弾いているのでござりましょう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...鵙屋夫婦は出来てしまったことは仕方がないしまあまあ佐助だったのはよかったそのくらいなら去年縁組(えんぐみ)をすすめた時なぜあのような心にもないことを云ったのやら娘気(むすめぎ)というものはたわいのないものと愁(うれ)いのうちにも安堵(あんど)の胸をさすり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...鵙(もず)の鳴音(なきごえ)がけたたましく聞える...
田山花袋 「蒲団」
...鋭い鵙(もず)の鳴声は調子のはずれた鵯に代る十一月の半過から十二月の初が即ち落葉の時節である...
永井荷風 「写況雑記」
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野口雨情 「枯草」
...一鵙(もず)の声が鋭くけたたましい...
牧野信一 「鬼涙村」
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松本たかし 「松本たかし句集」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...その肉声のなかには鵙(もず)のような啼き工合や...
室生犀星 「幻影の都市」
...帷子(かたびら)は日々にすさまじ鵙(もず)の声史邦(ふみくに)籾(もみ)一升を稲のこき賃(ちん)はせを蓼(たで)の穂に醤(ひしお)の黴(かび)をかき分けて岱水(たいすい)この一聯(れん)のつけあいの意味は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いつも鵙が来る木のてっぺんに立てかけて置きました...
夢野久作 「鵙征伐」
...その点で「枯木鳴鵙図」はまさに武蔵の心画である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...つぐみや鵙(もず)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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