...彼は魯鈍だから、新しいタスクには適していない...
...大学入試で魯鈍な考え方をしてはいけない...
...彼の魯鈍な態度が、プロジェクトの進行を遅らせている...
...魯鈍な習慣を改めるために、自分で努力しなければならない...
...魯鈍な感性の持ち主でも、熱心に勉強すれば才能は開花する...
...その四人以外の他人の中にあるか? しかしいまどきの魯鈍な坑夫の中に...
大阪圭吉 「坑鬼」
...碧梧桐「趣味の遺伝」を評して冗長魯鈍(ろどん)とか何とか申され候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...もしやりとげればそれこそ冗長魯鈍に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...殊にも醜惡な魯鈍なものに對しては容赦が無い...
太宰治 「お伽草紙」
...是から人に逢ふ度に君は神經衰弱かときいて然りと答へたら普通の徳義心ある人間と定める事に致さうと思つてゐる今の世に神經衰弱に罹らぬ奴は金持ちの魯鈍ものか...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...自分の友達の多少魯鈍(ろどん)なのを兇賊(きようぞく)に仕立てたりして...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...お吉より二日古いのがあの島吉でございます」「あれでも役に立つのかな」同じ場所ばかり掃(は)いている島吉の魯鈍(ろどん)さには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魯鈍(ろどん)なようすをしていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...魯鈍と、陰険と、残忍さとが、犯罪者じみた顔に、露骨にあらわれている...
火野葦平 「花と龍」
...魯鈍(ろどん)と狡猾(こうかつ)の混りあった肉の厚い無表情な顔で...
山本周五郎 「風流太平記」
...魯鈍で無表情な助の顔が...
山本周五郎 「風流太平記」
...魯鈍(ろどん)と実直だけを持った男だったため...
吉川英治 「上杉謙信」
...視覚は無能になり触覚は魯鈍(ろどん)になり...
吉川英治 「江戸三国志」
...しかし、この方(ほう)にもすきがなかったので、じゅうぶん図面(ずめん)をうつしとることもできず、風のごとく逃(に)げうせたから、定(さだ)めし遠州(えんしゅう)の使者も宿所(しゅくしょ)をはらって、けさは早朝に帰国したのであろう」「はてな、さようでございましょうか」「魯鈍(ろどん)、魯鈍、そちはこんなにくわしく話されてもまだ感づかないのか」「でも、あまりふしぎに思われますので」「なにがふしぎ」「お上(かみ)には昨夜ご酒宴(しゅえん)で、いたくお酔(よ)いあそばしました」「ウーム、よいきげんだった」「拙者(せっしゃ)はつぎの宿直(とのい)の間(ま)にひかえておりましたが、鼾声(かんせい)雷(らい)のごとく、夜明けまでお目ざめのようすもなかったのに、なんとしてそんなことがおわかりでございましょうや」「ウム、一理(り)あるな、ではじつを申さねばなるまい、まことは昨夜その伊賀者(いがもの)の潜入(せんにゅう)を知ったのはかの源次郎(げんじろう)が働きじゃ」「源次郎と申しますと?」「お、家臣(かしん)の者ではないから、そちはまだ知らぬとみえる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの才気もない魯鈍(ろどん)な人物故...
吉川英治 「平の将門」
...日頃の侠気や魯鈍とは...
吉川英治 「平の将門」
...魯鈍(ろどん)に生れたわしなどは...
吉川英治 「茶漬三略」
...なるほど」亭主は自分の魯鈍(ろどん)に感心した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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