...少くとも東京の魚河岸には...
芥川龍之介 「魚河岸」
...魚河岸(うをがし)の暇になつたり...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...橋を渡ると名物の魚河岸だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...それにしても魚河岸の移転がどんなにこのあたりを荒凉たるものにしてしまったろう...
田山花袋 「日本橋附近」
...かつてはこの大都会の胃であり腸であった魚河岸の内部だろうか...
田山花袋 「日本橋附近」
...従って魚河岸は東京でも一番活発なところ...
田山花袋 「日本橋附近」
...あの魚河岸でさえ昔の面影をとどめなくなっているのに...
田山花袋 「日本橋附近」
...誰か旧魚河岸(うおがし)の方の側で手鏡を日光に曝(さ)らしてそれで反射された光束を対岸のビルディングに向けて一人で嬉しがっているものと思われた...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...富士山の見える日本橋に「魚河岸(うおがし)」があって...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...生魚はすぐ隣に魚河岸(うおがし)があるからいいが...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...魚河岸の晩晴、広重の筆致を連想せしむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...或いはまた魚河岸の向うを張った大提灯でも納めようか...
中里介山 「大菩薩峠」
...魚河岸(うおがし)の大提灯(おおぢょうちん)と頼政(よりまさ)の鵺(ぬえ)を退治(たいじ)ている額だけ見てすぐ雷門(かみなりもん)を出た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...学生時代に日本橋に魚河岸(うおがし)のあった頃...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あたしと踏絵と山木と笑子の四人で魚河岸の「天徳」へ朝飯を喰いに行った...
久生十蘭 「魔都」
...これは白魚河岸のほうの床屋の職人で...
正岡容 「小説 圓朝」
...「……猿若三座が」いよいよ寂しい顔をして、「吉原も、魚河岸も、このお江戸の豪儀なところはみんな坊主が憎けりゃ袈裟までだって、片っ端から薩摩のお侍が、焼き、焼き棄ててしまいましたとさ」さも口惜しそうに目を湿(うる)ませた...
正岡容 「小説 圓朝」
...もう大根河岸や魚河岸を中心に...
吉川英治 「大岡越前」
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