...僻陬(へきすう)の村夫子(そんふうし)猶且(なほか)つ彼が名を記して幸福なる詩人と云ふ...
石川啄木 「閑天地」
...おいおい彼自身も村夫子にかえって野菜作りから麦小麦...
犬田卯 「瘤」
...『そんな村夫子的御説法は眞ツ平なり』と冷かす...
大町桂月 「久地の梅林」
...村夫子らしき質朴の風采にも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...村夫子らしき質朴の風采にも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...演説者はぴたりと演説をやめてつかつかとこの村夫子(そんぷうし)のたたずめる前に出て来る...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...いかにもわしはカーライルじゃと村夫子が答える...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...村夫子はなるほど猫も杓子(しゃくし)も同じ人間じゃのにことさらに哲人(セージ)などと異名(いみょう)をつけるのは...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...かの溟濛(めいもう)たる瓦斯の霧に混ずる所が往時この村夫子(そんぷうし)の住んでおったチェルシーなのである...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...実に村夫子(そんぷうし)の中に高い人格を備(そな)えた人が...
新渡戸稲造 「自警録」
...誰が見ても無慾恬淡(むよくてんたん)な老農夫ではないか」「それはおまえさんがそう思うだけだよ」「一個無名の村夫子(そんふうし)ではないか」「おまえさんは名無しでもねえし...
山本周五郎 「似而非物語」
...見たところ恰幅はまるで村夫子(そんぷうし)然としているしその声調もひどく穏やかで...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...もう他念なき村夫子(そんぷうし)になりすましていた...
吉川英治 「三国志」
...童学草舎(どうがくそうしゃ)の村夫子(そんぷうし)も...
吉川英治 「三国志」
...村夫子となって草裡にむなしく月日を送っていた者です...
吉川英治 「三国志」
...もう村夫子は廃業したはずじゃないか...
吉川英治 「三国志」
...髯長(ひげなが)の村夫子(そんぷうし)...
吉川英治 「三国志」
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