...霊魂と魂魄は同じ意味です...
...彼は魂魄が抜けたように倒れ込んだ...
...死後、魂魄が天国に上ります...
...魂魄喪失の状態に陥った...
...魂魄を静めるために、瞑想をする...
...彼の魂魄は、もうこれに気づいてゐることであらう...
會津八一 「一片の石」
...魂魄(こんぱく)をひょいと掴(つか)んで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...さまよう魂魄(こんぱく)を暗示するかの如く...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いましの行方へ魂魄(こころ)まどふ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...彼の魂魄(こんぱく)がその事実を僕に告げんとして帰ったのであろうか...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...正義という魂魄(こんぱく)を好きになりました...
太宰治 「新ハムレット」
...魂魄(こころ)は宙に迷うていた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...その旅人の有(も)っている技能や智慧や勇気が魂魄(こんぱく)と一緒に永久にその家に止まって...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...汝誠に勇ありて其腕力に頼(たよ)るとも、われ青銅の鋭きを投げて汝を討つとせば、我に光榮、冥王に魂魄、汝讓るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...魂魄(こんぱく)この土(ど)にとどまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...魂魄(こんぱく)があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...業(ごう)の尽きなかったおばさんの魂魄(こんぱく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...その功積って、重清入道も、朝霧の魂魄も、共に成仏し、末代その証(あかし)として、重清入道は死ぬ時には己(おの)れの頭を残すように言って置いたが、後世、その頭をここに祭って、あがめて鬼頭天王と申し奉る、これが、すなわち鬼頭様の由来だと、堂守の尼が細かに説明してくれたのを、手にとるように覚えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その魂魄(こんぱく)を失い五色主無(ごしきしゅな)し...
中島敦 「弟子」
...あえなくも浮かびきれない魂魄(こんぱく)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...それが熄(や)むと魂魄肉体(こんぱくにくたい)を抜けうせた如く昏々果てしもない麻酔の沼へ陥ち込んでいった様子...
吉川英治 「剣難女難」
...これを戦の魂魄(こんぱく)に捧げてその冥福を祈ると唱えて...
吉川英治 「三国志」
...魂魄(こんぱく)はつねに北闕(ほくけつ)の天を望まんもし命に背(そむ)き義を軽くせば君も継体(けいたい)の君に非(あら)ず臣も忠烈の臣に非ずと...
吉川英治 「私本太平記」
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