...霊魂と魂魄は同じ意味です...
...彼は魂魄が抜けたように倒れ込んだ...
...死後、魂魄が天国に上ります...
...魂魄喪失の状態に陥った...
...魂魄を静めるために、瞑想をする...
...彼の魂魄(こんぱく)がその事実を僕に告げんとして帰ったのであろうか...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...文人としての魂魄(こんぱく)を練るために...
太宰治 「令嬢アユ」
...おそらく永眠ただちに中尉の魂魄(こんぱく)は...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...魂魄(こころ)は宙に迷うていた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...魂魄は馬に名高き冥王に』 445しか陳ずればソーコスは逃げてうしろに引き返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...魂魄(こんぱく)この土(ど)にとどまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪が言いました、「ほんとうに耳ざわりですね、先生、いくら呼んだって、叫んだって、死んで行く人を呼び戻すことなんか、できやしませんね」「そうさなあ」「でも魂魄この世にとどまりて……ということもありますから、ほんとうに人間の魂は、死んでも四十九日の間、屋の棟に留まっているものでしょうか」「いないとも言えないね」「そんなら、あのイヤなおばさんなんて、まだ魂魄が、白骨谷か、無名沼(ななしぬま)あたりにとまっているでしょう、怖いことね」「左様、あのおばさんの魂魄は、もう白骨谷には留まっていまいよ」「どうしてそれがわかります」「飛騨の高山が家だというから、いまごろは、高山の方の屋の棟にかじりついているかも知れない、それとも途中、この温泉場が賑(にぎ)やかだから、今晩あたり、この宿の棟のあたりに宿っているかも知れない」「イヤですね、先生、そんなことをおっしゃってはイヤですよ」「でも、お雪ちゃん、お前はだいぶあのイヤなおばさんに、なついていたようだ」「それは、あのおばさん、イヤなおばさんにはイヤなおばさんでしたけれど、それでも憎めないところがあって、イヤだイヤだと思いながら、どこか好きになれそうなおばさんでした、本来は悪い人じゃないのでしょう」「は、は、は、あぶないこと、お前も二代目浅公にされるところだったね、あんなのに好かれると、骨までしゃぶられるものだ」「全く、浅吉さんていう人は、なんてかわいそうな人なんでしょう、おばさんの方は自業自得(じごうじとく)かも知れないが、浅吉さんこそ浮びきれますまいねえ」「だらしのない奴等だ」と言いながら、竜之助は不意に起き上ったのは、厠(かわや)へ行きたくなったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのイヤなおばさんの魂魄だけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いけません、先生、あなたが悪いのじゃありませんか」「どうして」「だって、昨晩、イヤなおばさんの魂魄(こんぱく)が、そっと外から忍んで来て、この船をゆすぶったなんておっしゃるものだから、それで、魂魄が、こんな着物をこの船へ持ち込んだんじゃないか知ら」「ふふん、魂魄なんてものは、そんなに都合よく物を運べるものじゃあるまい」「だって、そうとしか考えられませんわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...死して魂魄(こんぱく)となっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...その魂魄(こんぱく)を失い五色主無(ごしきしゅな)し...
中島敦 「弟子」
...壁の上に残る横縦(よこたて)の疵(きず)は生(せい)を欲する執着(しゅうじゃく)の魂魄(こんぱく)である...
夏目漱石 「倫敦塔」
...魂魄(たましひ)がその邊に迷つてゐるのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あえなくも浮かびきれない魂魄(こんぱく)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...亡き統の魂魄(こんぱく)を招き...
吉川英治 「三国志」
...人馬の魂魄(こんぱく)をまつり...
吉川英治 「三国志」
...よろしいか!魂魄燈(こんぱくとう)を見失うなよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日ごろ訓練の魂魄燈の合図に従って動くのだぞ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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