...霊魂と魂魄は同じ意味です...
...彼は魂魄が抜けたように倒れ込んだ...
...死後、魂魄が天国に上ります...
...魂魄喪失の状態に陥った...
...魂魄を静めるために、瞑想をする...
...彼の魂魄は、もうこれに気づいてゐることであらう...
會津八一 「一片の石」
...魂魄(こんぱく)をひょいと掴(つか)んで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「さてはわが亡親(なきおや)の魂魄(たま)...
巌谷小波 「こがね丸」
...魂魄が家の棟を離れないと云うことじゃからな...
田中貢太郎 「地獄の使」
...自分は殆ど魂魄(たましひ)を失ふばかりに熟睡して了つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...魂魄の 130肢體を離れ暗深き冥王の府に落ち行くを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今でもその魂魄(こんぱく)が残って遊びに出る...
中里介山 「大菩薩峠」
...すなわち御先祖清正公は、ここからほんの地続きの尾張の中村で生れ、そうしてあの尾張名古屋の御本丸も、清正公一手で築き成したもの、清正公の魂魄は、肥後の熊本よりは、この尾張の名古屋に残っているということを、よくよく申し聞かせても、どうしてもこの子にはその気になれないようでございます」「それもそうかも知れませぬ、世間の人も加藤清正公と申せば、肥後の熊本だと思います、清正公の魂は、かえってあちらに止まっておられるかも知れません、それが伊津丸殿の心を惹(ひ)かされる所以(ゆえん)かも知れませぬ」と梶川が言った時に、病人はちょっと向き直って、「わたしはやはり肥後の熊本が、なんとも言えず慕わしい、梶川殿、どちらかなれば、わたしは白骨よりは熊本へ行きたい、なんと熊本まで私をお送り下さるまいか」「お送り申すは容易(やす)いことなれど……」その時奥方は、キッと襟(えり)を正し、「伊津丸、お前はそれほど熊本へ行きたいならばおいでなさい、私はいつまでもこの尾張の国に残っております、御先祖の心をこめた、あの金の鯱(しゃちほこ)のある尾張名古屋の城の見えないところへは行きたくありません、死ぬならば尾張の国の土になりたい、熊本はわたしの故郷ではありません」六十七信濃の国は安曇(あずみ)の郡(こおり)の山また山――雪に蔽(おお)われた番所ヶ原を、たったひとりで踏み越えて白骨谷に行くと広言した弁信法師、ふと或る地点で足を踏みとどめてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのイヤなおばさんの魂魄だけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いけません、先生、あなたが悪いのじゃありませんか」「どうして」「だって、昨晩、イヤなおばさんの魂魄(こんぱく)が、そっと外から忍んで来て、この船をゆすぶったなんておっしゃるものだから、それで、魂魄が、こんな着物をこの船へ持ち込んだんじゃないか知ら」「ふふん、魂魄なんてものは、そんなに都合よく物を運べるものじゃあるまい」「だって、そうとしか考えられませんわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡き連合いの魂魄(こんぱく)が守護してくれましたそのおかげとばかり思っておりまする」「そうおっしゃられると恐縮です...
中里介山 「大菩薩峠」
...すでに魂魄(こんぱく)を地獄の闇に投げ入れてしまった二人の悪徒(しれもの)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...地下の兄の魂魄(こんぱく)をもって抱きつかなければ熄(や)まない衝動に駆られたものとみえる...
吉川英治 「剣の四君子」
...そして典韋の魂魄(こんぱく)をまねくの祀(まつり)をいとなみ...
吉川英治 「三国志」
...亡き統の魂魄(こんぱく)を招き...
吉川英治 「三国志」
...魂魄(こんぱく)はつねに北闕(ほくけつ)の天を望まんもし命に背(そむ)き義を軽くせば君も継体(けいたい)の君に非(あら)ず臣も忠烈の臣に非ずと...
吉川英治 「私本太平記」
...迷路の闇では魂魄燈(こんぱくとう)の弄(なぶ)りに会うこと「こいつは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日ごろ訓練の魂魄燈の合図に従って動くのだぞ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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