...何羽も鬨(とき)をつくり合った...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...鬨を咄と作りければ...
太宰治 「右大臣実朝」
...三百人の巡査が悉く土百姓と云ふ掛聲を以て酷どい目に逢はせた、鬨の聲を揚げた、大勝利を揚げた、大勝利萬歳の勝鬨を揚げたのでございます...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...太鼓のとどろきや鬨(とき)の声や一隊の兵の銃火の音や警鐘と大砲との沈痛な応答の響きなどを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俗界の喜ぶ勝鬨(かちどき)を挙げんとする者が多くなり...
新渡戸稲造 「自警録」
...忽ちワッという鬨(とき)の声が一段高く聞えて...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...先ず一時に鬨(とき)の声を挙げて大波の打つように攻め寄せて来た...
夢野久作 「猿小僧」
...四年の年月を鬨の声を浴びて...
牧野信一 「熱海線私語」
...スパルタの下院議員がアテネ討伐の可決に立ち上つた時のやうに湧き立つて鬨の声をあげるや...
牧野信一 「酒盗人」
...鬨(とき)の声をあげて立ち上って来た...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...鬨(とき)をあげて...
吉川英治 「三国志」
...しかし彼の上には勝鬨(かちどき)が沸いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...内山の――まだ余燼濛々(よじんもうもう)たるあとに立って、「勝鬨(かちどき)、勝鬨」と、三たびの凱歌を全軍にあげさせ、その二万余騎にのぼる味方にほこり、もう明日の大捷(たいしょう)をも、確信していた...
吉川英治 「私本太平記」
...ワ――ッと鬨(とき)の声をあげさせて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鬨(とき)の声が沸(わ)く...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝鬨(かちどき)の聞える丘のほうへのめッて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...またも前にもまさる鬨(とき)の声や金鼓(きんこ)のひびきだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鬨(とき)の声(こえ)があがるのと同時に...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索