...校舎も為めに動く許りの鬨(とき)の声...
石川啄木 「雲は天才である」
...二十万の親なし児が鬨(とき)の声をつくって南部オデッサの方面から...
谷譲次 「踊る地平線」
...遥かにきこえて来る鉄炮(てっぽう)の音や鬨(とき)のこえを耳にしながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「いや本当に待っていたのである」聴衆は三たび鬨(とき)を揚(あ)げた...
夏目漱石 「野分」
...間もなく勝鬨(かちどき)をあげて歸つて來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「橋を見せてやろうか」友は彼を誘って勝鬨橋(かちどきばし)の方へ歩いて行った...
原民喜 「死のなかの風景」
...一隊はどや/\と私達の茶屋の前に集ると、爆竹の火花を挙げ、鬨の声を挙げて、天に沖する威気であつた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...鬨の声と共に川向ひの篝火は益々火勢を挙げて...
牧野信一 「舞踏会余話」
...街は一勢に鬨の声を挙げて花やかな津浪と化した...
牧野信一 「緑の軍港」
...裏切りの鬨(とき)をあげて...
吉川英治 「大谷刑部」
...突然鬨(とき)の声があがった...
吉川英治 「三国志」
...岸へせまる鬨(とき)の声...
吉川英治 「三国志」
...勝鬨(かちどき)をあわせ...
吉川英治 「三国志」
...鬨(とき)の声が起り...
吉川英治 「三国志」
...ワアーッと鬨(とき)の声をあわせた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その鬨(とき)の声(こえ)と跫音に...
吉川英治 「新書太閤記」
...いちどに鬨(とき)を揚げて敗走している...
吉川英治 「新書太閤記」
...またも前にもまさる鬨(とき)の声や金鼓(きんこ)のひびきだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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